8月31日のAmazon API(PA-API)廃止が起こるとどうなるのかを調査してみた。 | せどりガジェット研究所

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さて、本日の話題はPA-API廃止の件についてです。

8月31日に出品者向けPA-APIが廃止になるという発表がなされて既に半年以上が経過し、いよいよ残す所2週間強となりました。
しかし、未だに実際にどのようになるのか、といった具体的な情報が無いまま不安な毎日を送っている人も多いと思います。
(というか、私が不安です)

そこで、ラボメンナンバー003のソンクさんのご協力を得て、どうなるのかを独自に調査してみました。


※本記事の情報は不確定情報ですので、その旨御含み置きをお願いいたします。


■8月31日に何が起きるのか。

まずはコレですね。8月31日に何が起きるのか。
予想される要点は2つです。

1.旧APIは全廃される
去年までは出品者情報や複数コンディションの情報など、調査に必要な情報がAPI経由で取れていましたが、昨年10月のAmazon APIの大改修で取れる情報が大幅に制限されてしまいました。
これにともない、移行期間の時限的措置として、申請をすれば詳細情報が取れるAPIを一定期間使えるようになっていました。
今回それが完全廃止され、新APIの仕様に統一されるものと思われます。

2.出品者アカウントに紐付いたAPIキーが使えなくなる
諸々の調査の結果、上記の旧APIを使っていたAPIキーがブラックリストに入り、使えなくなる可能性が高そうです。
新APIのみを使用している場合に関しても、Amazon側のアカウント無効の基準が見えていないため、継続使用出来るかどうかは今段階ではわかりません。
ただ、PA-API廃止の個別連絡(5月ごろのMWSAPIに変更しろという旨のメール)が旧API使用ユーザ(制限解除ユーザ)にのみ来ていることから、新APIは恐らく大丈夫だと踏んでいます。
また、ブラックリストに入るのが、大本のアカウントなのかAPIキーのみなのかは今のところ不明です。



■APIキーが無効になるとどうなるのか。

エラーコードが下記のようなXMLで返却されることが確認されています。
ソンクさんに無効になったAPIキーをご提供頂き実際に検証しました。(ありがとうございます!)
ちなみに、本APIキーは、旧APIの利用延長申請を行わずに無効になったものです。

<ItemSearchErrorResponse xmlns="http://ecs.amazonaws.com/doc/2011-08-01/">
<Error>
<Code>RequestThrottled</Code>
<Message>Request from blacklist_XXXXXXXXXXX is throttled.</Message>
</Error>
<RequestId>XXXXXX-XXXXXXXXXXXXXXX</RequestId>
</ItemSearchErrorResponse>


Amazonのサポートフォーラムでも、8月に入って突然同様のレスポンスが返るようになってアカウントが使えなくなった旨の書き込みが複数ありました。
それらも、エラーコードがRequestThrottledで、Messageの中にblacklist_が含まれていることから、今回の変更に伴うエラーは恐らく前掲のXMLのようになると思われます。
ちなみに、APIキーやシークレットキーが誤っている場合は別のエラーが出ますので、識別可能です。
なお、RequestThrottledエラーは別のケース(多量のリクエストを一度に送信した場合など)でも出ることがありますが、その場合はblacklist_がMessageタグに含まれていません。

また、どういう経緯かは調査中ですが、8月末を待たずにアカウント無効になっているユーザが複数出ていることを考えると、Amazonがフライングで垢バンしてる可能性が高そうです。



■APIキー無効に対する対処法

APIキーが無効にされた場合どのように対処すればよいかですが、ズバリ、

APIキーの取り直しです。


前述した通り、無効になるのが大本のアカウントなのかAPIキーのみなのかは今のところ不明ですが、何れの場合にしても、アソシエイト用のアカウントを別メールアドレスで作成しAPIキーを取得しなおせば新APIであれば使用可能になると思われます。(ソンクさん検証済み)
また後者の場合であれば、APIキーの再発行だけでも行けるかもしれませんが、未検証です。

何れにしても、8月31日に(もしくはその前のタイミングで)突然APIを使ったツールが使えなくなった場合、APIキーの再取得を検討することをお勧めします。
新APIに対応しているツールをお使いの場合であれば、8月31日をまたずに予め新しいアカウントでAPIキーを取得し運用をしておけば影響がない可能性が高いと思われます。(とはいえ、今段階では完全に確証を持っては言えませんが。。)



■8月31日を乗り切るための注意点

今回のAPI廃止については、全体でAPIが修正されると言うよりはアカウントごとに使えなくなる可能性が非常に高いことから、ある人は問題なく使えるが、ある人は使えないといった問題が発生する可能性が高いと思われます。
そうなるとツール開発元などでは再現が出来ずに混乱が生じたり、対応が後手に回る可能性もあり得ます。
ですから自分のアカウントが影響があるかどうか、即ち旧APIを使用していたかや、出品者用アカウントでAPIキーを取得しているかといった、アカウントが無効になる可能性の有無を確認しておくことが重要だと思われます。




■せどりすとの対応

せどりすとでも、APIキーが無効になった場合に予想されるレスポンスに対して、何らかのエラーメッセージを表示するような対応を行う予定ですので、APIを使用している方は、次のバージョンアップに関しては出来る限りアップデートされることをオススメいたします。
(例えば、APIキーが無効になっている可能性があります、アカウントを更新して下さい 等。)
また、せどりすとの場合はAPI使用の設定をオフにすれば、多少通信に負荷がかかりますが調査自体は行なうことができますので、緊急の場合はそのようにして頂ければと思います。




既にAmazonの開発者フォーラム(特に海外)では、色々な情報が飛び交っています。
直前のこの段階においても未だに全容が把握しきれていない事が多々ありますが、今後も情報を収集しつつ、ブログにて報告いたします。

また、何か情報をお持ちの方はご提供頂ければとても助かります!


今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



ふみかど