- 齋藤 嘉則, グロービス
- 問題解決プロフェッショナル「思考と技術」
中身はというと、
実際に成功した企業・失敗した企業の分析を元に、
どのようにフレームワークを駆使して、問題解決を行って
いけばいいのかという内容でした。
最後には、「走りながら考えるのが、一番良い問題解決の考え方。」と〆ていて、
なにか、うちの会社と似ている考え方に、愛着を覚えます。
ひとつ、学んだことに、
最終的には、
「わかる→できる!」
にしなければ、本は読んでも仕方ないという文章がありました。
まだまだ、序の口ですが、今日のニュースで個人的に意見を書きたい記事を見つけたので、
引用を交えて、分析したいと思います。
運用初日!赤ちゃんポストに男児(3―4歳)ぐらい
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070515STXKC001115052007.html
見た方がほとんどだと思うこのニュースです。
熊本市に対しては、2つの評価ができます。
1つは、「早速幼い命をひとつ救った。」→このまま続けるべきだ。
もうひとつは、「早くも、育児放棄を助長した。」→今すぐ撤廃すべきだ。
はい。熊本市は、どのように対応していくのでしょうか。
と、熊本市を主体に考えればいいのでしょうか・・・。
この記事は、熊本市と慈恵病院にスポットライトを当てています。
しかし、問題の本質はどこにあるのか・・・。
まず考えられるのは、両親でしょう。
もっと探れば、それは、旦那か妻ということにもなります。
無計画に作ってしまった。
欲望に任せた結果、無責任にも、子育てがきついというのかもしれません。
子育てが、キツイ・・・。
なにか、この響きに私は疑問を感じます。
人間にとって、
最も尊い仕事である子育てです。
本来楽しいはずなのに、
幸せなはずなのに、子育てがキツイのはなぜでしょう。
育て方がわからない?
協力体制ができていない?
経済的な余裕がない?
そもそも心に余裕がない?
時間がない?
さまざまな理由が考えられます。
では、子供を生まなければ良いのか・・・。
それも、社会存続や、人生を考えれば、そうではない。。。。。
うーん。うーん・・・。
このように、分析は、いろいろの視点から、物事を捉える努力をし、それぞれに解決策があるのか?
また、その施策は実行可能か?効果があるのかないのか・・・。
全体を見ているか?細部は平気か?
といったところを考えることから始まります。
そして、本質までたどり着いたら、モレやダブリをチェックしつつ、3C分析などで最終チェックをして
問題解決に向かいます。
今回の場合は、「赤ちゃんポストの存在の意義」が
問題の本質のように感じます。
私の考えでは、赤ちゃんポストは、できるならば、ないほうが良いというものです。
なぜならば、赤ちゃんポストは、
本質的には解決策になっていないからです。
そもそも、赤ちゃんポストの目的は、
児童虐待・育児が困難で健康に恐れが出る場合の保護
といったところです。
今回の場合、記事を読む限り
児童は健康に異常はない。
つまり、育児が健全に行われていたのにも関わらず、なんらかの理由で育児放棄がなされた。
あくまでも推測ですが、深刻な理由ではなかった?のではないか。
と考えられます。すなわち、助長です。
群馬にもかつて、似たような施設はありました。
しかし、様々な理由で廃止にされました。
預けたところで、
預けられた児童が、健やかに成長すると思いますか?
つまり、本当に予算をかけるところは、赤ちゃんポストではないのです。
私だったら、
たとえば、無料の保育園を作ります。
国が負担する予算はほぼ同じです。
しかし、子供にとって、親がいるということは、計り知れない安心を与えます。
これは、熊本市の問題ではなく、国の問題です。
今回のケース。
3~4歳くらい。
誕生日もわからない。自分が捨てられたと悟るには、十分な年齢です。
ただただ、この子の将来が心配です。