馬場平古墳群(静岡県浜松市北区引佐町井伊谷上野) | 戦国未来の戦国紀行

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 井伊谷の南東、上野にある馬場平(「ばばだいら」ではなく「ばんば(の)ひら」)の平地は、井伊家の馬場跡だという。私は、ここは「上野氏居館」や「上野砦」の跡であり、馬場だとしたら上野氏の馬場、あるいは、江戸時代の馬(耕馬、駄馬、武士の乗用馬など)の牧場だと思っている。ちなみに、私が考える井伊家の馬場の場所は、以前、書いた場所である。(なお、上野氏は、渋川に移って「渋川井伊氏」になったというが、その後も「上野」という名の武将が古文書には記されている。上野の西楽寺墓地には「新野家」「西尾家」の墓がある。誰の墓なのか分からない五輪塔は上野氏の墓であろう。)

 

■馬場平古墳群

http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/bunkazai/shitei/inasa/inasa/banbahira.html

 

※「馬場平古墳群」というが、現在は「馬場平古墳」(旧・馬場平1号墳)しかない。2号墳と3号墳は均された。

 

 

 

 

 馬場平古墳群からの出土品で特に貴重なのは、「画文帯神獣鏡」と「巴形石製品」である。

・画文帯神獣鏡

http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/163632

・巴形石製品

http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/189329

 

 

 

 

 「巴形石製品」のモチーフは「巴形銅器」だと考えられている。「巴形銅器」のモチーフは沖縄で魔除けとして使われている「水字貝」(スイジガイ。紀伊半島以南の暖海に生息)だという。貝殻屋さんへ行った時に探してみようと思う。(あっても金欠で買えないから、写真を撮るだけだけど。)通販だと860円。

http://www.kaigaranotonyasan.com/SHOP/3L-01.html

 

 「巴形銅器」は、「革盾」の飾金具(戦勝祈願のお守り?)であるが、極たまに「革靫」の飾金具として用いられることもある。「巴形銅器」の形を模倣したとされる碧玉製品を「巴形石製品」といい、「初期ヤマト政権がつくった宝器と考えられ、配下の首長らに贈るために製作された可能性も考えられる」というが、出土例は極めて少ない(6例)ので、その用途ははっきりしていない。私の目には、「巴形銅器」と「水字貝」は似ているが、「巴形石製品」と「巴形銅器」「水字貝」は似ていないように見える。私は、「巴形石製品」は、「水字貝」「巴形銅器」とは別物で、「巴形石製品」は、「勾玉」同様、ペンダント(先日まで行われていたオリンピックのメダルのような感じ)だと考えている。(と言ったら「大きすぎる。重すぎる」と反論された。)

 

■馬場平古墳群出土品

http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/bunkazai/shitei/hamatsu/hamatsu/banbahira.html