ギラギラした太陽が照りつける真夏のプーリア。
黒い瞳の私でさえもサングラス無しで日向にずっといるのは大変。
南イタリアには黒髪・黒い瞳の人が多いといっても
やはり薄い色の瞳を持つ人々もいる。北方系の観光客もいるし。
そういう人は濃い色のサングラスは必須だ。
そんな真夏のプーリアの町は昼間はシーンと静まりかえっている。
農業に従事する人々も早朝と夕方に仕事して
暑い昼間は家の中でジッとしているようである。
そう、ドライブ中、農作業をしている人を見かけたことがないのだ。
でも畑は綺麗に手入れされていて野菜が育っていたりするし、
ホテルでは取れ立ての新鮮な野菜を食べることができる。
そんな暑い8月の昼下がり、結婚式を2つも目撃した。
一つは、世界遺産の「八角形」のお城カステル・デル・モンテ。
このお城は、プーリア州バーリ県にあり、
何も無い広大なレ・ムルジェ高原の丘の上にポツンと
そびえ立つお城↓
朝、モタモタしたせいでガルガーノのホテル出発が遅れてしまい、
カステル・デル・モンテ到着は正午過ぎになってしまった。
(当然道に迷ったりしたし)
丘の下にある駐車場に車をとめて、駐車場とお城を往復している
乗り合いバスに乗り換えてお城に向かった。
お城のバス停近くにはレストランらしきものがあるのだが、
お昼時だというのに何故か閉まっている。
お腹空いたなあ、と思いつつも、仕方なくお城に向かった。
(ちなみにこの付近一帯ただただ丘が広がっているだけで
店らしきものはほとんど見かけなかった)
バス停からお城までを、炎天下の中、無言でテクテク歩き、
さあ、切符を買おうと、お城の入り口にある受付に行くと、
「あと5分でお昼休みになります。だからもう切符は売れません。
午後は14時からです。」
と受付の人に冷たく言われた。
えー!炎天下のこんな何も無いところで1時間半も待つのー!?
お腹も空いてるのにぃ・・・。
(お腹が空くと人間って短気になりがち)
ったく、お城閉まるのなら、下の駐車場で言ってよ、と
日本語でブツブツ文句を言いながらも仕方ない。待つしかない。
深呼吸して綺麗な空気を吸ったり、
暑さで消耗してはいけないので、
なるべく体力を使わないようにして写真を撮ったり、
手持ちの少ない水をチビチビ飲んだりと、
適当に時間をつぶしていた。
すると、ふいにお城のまん前にウェディング姿の花嫁さんと
正装の花婿さん登場。撮影部隊も一緒に↓
うわー、こんな炎天下にサングラス無し、しかもドレスだよ!
花婿なんて正装だよ、正装。
すごい、すごすぎる。こんな暑い中で結婚式ぃー?
たぶんあれって結婚記念のビデオ撮影だよねぇ。
もしかしてプーリア出身カップル?あ、そうとも限らないかも。
はーい、実はパリで結婚式した私たちも、恥ずかしげも無く
パリのあちこちで記念撮影してます・・・。
↓おっ、なかなかいい雰囲気のお二人。
でも撮影部隊はシッカリお仕事。
待ち時間にイライラした私たちであったが、この幸せカップル
のおかげでちょっとなごんだのであった。
↓お城内部から上空を撮影。ほら八角形でしょ?