ザイクスに限らずカルト教団に多い論法は、因果関係と相関関係をすり替える事ですね。

因果関係って、Aという原因からBの結果が説明できるという論理。
相関関係って、Aの場合にはBの現象が観察できる論法です。

例えば、黒髪の両親(原因)からは黒髪の子供が生まれる(結果)なんかは因果関係。
ですけれども、日本人の両親から黒髪の子供が生まれる。と言ってしまうとそれは
「そんなケースは多いよね」程度の話であり相関関係になる訳です。

ザイクス(大汗帝國)の教祖小島さんのような高学歴(東大卒)のエリートでも、
知ってか知らずか相関関係から無理やり因果関係を導くので、
この思考って一種麻薬みたいなもんなんでしょう。

小島さんが出した著書で『新カルマの法則』というトンデモ本がありました。
それは、病気や事故の原因はその人の心の傾向(心因)にあるという内容でした。
覚えている範囲で書きますと”交通事故の原因は重い葛藤”、
”癌の原因は自己を拡大できないと諦める”、
”糖尿病の原因は日陰者だと思う意識”などなど。
病は気から。なんて日常でも耳にする話をかなり拡大解釈して、一冊の本にしてます。

『未知の贈り物』だったか著者の科学者であるライアル・ワトソンが、
統計の不思議っていう エッセイ書いてました。
犬に噛まれる人の確率や、馬に蹴られて死ぬ人の確率について
目に見えない力が作用してるのではないか。という話を書いてました。
この思考って、”何事にも原因がある”という素朴な思いつきから出てると思いますね。

この素朴な思いつきは否定する気はないのですけど、原因があって結果がある。
と全てを割り切れるほど、世の中は単純じゃないですよね。

偶然の出来事を何か意味あるように錯覚する意識の癖が人にはあるようです。
ギャンブル必勝法的なものを見つけ出す、そんな錯覚です。
その錯覚は、単なる妄想なのか、意味あるパターンなのか見極める知恵が
必要だと思うのです。

秘儀エレウスしに参加しても、修業してもその知恵は得られるものではなく、
他者との対話、たわいない会話から知恵は生まれるように思いますね。

私は思うのですが、小島さんのような教祖や覚醒したグルから
私達は知恵を得るのではなく、友人とのお付き合いから素朴な知恵の
ヒントを得る事が現実的だと思いますね。

それがこうも複雑になっている今を生きる鍵なんではないかと思う次第です。

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