4年前の9月29日。

乳がんと宣告されました。

4年前の今日、普通に生きていて、元気に過ごしてたのに、突然、がん患者になったんだよね。

まさか、自分の身にこんなことが起こるなんて、本当に思ってなかった。

あの日のことは忘れられません。

診察は夕方だったので、この時間はまだ結果を聞きに行く前でどきどきしてたころ。

「大丈夫でしたよ」を聞くために、身軽な感じで行ったのだけど、
診察を待つ間は心臓の音が聞こえそうなほど緊張してました。

あれから4年が経ったんだなぁ。

告知されたときはあまりの衝撃にちょっと笑ってしまった。

そのあと現実が押し寄せてきて、
怖くて怖くて、どうしよう…と思って、
これからが想像できなくて診察室で大泣きしたんだっけ。

あのときの私に言ってあげたい。
「大丈夫よ」って。

4年後、秋晴れの空の下で元気に笑っているよって。

こうやって過ごせていることに感謝です。

4年って、大学1年生が卒業できるほどの年月で、産まれた赤ちゃんが言葉を覚えて走りまわれるほど成長する年月で、何かを成し遂げるためには十分な時間だと思うんだけど、私はこの4年、何も成し遂げれてないなぁ。

結婚して子育てして過ごす予定だった5年がぽっかり空いたので、何かを形にしようと思ってたんだけど…。

何もない…。

そんな話を夫にしていたら、「夏休みを無駄に過ごした小学生みたいだね」と言われてしまいました。

ひどい…。

病気のことばかり考えて生活してたころから比べると、こんなことを思うほど体も心も元気になったということなんだよね。

治療は残り1年4カ月。

この間、悔いのないよう有意義に過ごそうと思います。

このブログもちゃんと整理しなきゃね。

上の写真は毎日飲んでるノルバデックス。

殻が捨てられません。

これ3年半分です。

乳がんになったことは本当に悔しいけれど、でも今となっては乳がんじゃなかった自分が想像できない。

あの日、「悪いものが見つかりました」ではなく、
「問題なかったですよ」と言われていたら。

私はどんな今日を迎えていたのかなぁ。

お母さんになって、2人目を妊娠中なころかしら。

夫はお父さんになっていたのかなぁ。

でも、乳がんになってたくさんたくさん考えたこと、感じたことは、知らない私なはずで。

なので、これでよかったのだと思います。

結婚したら家庭に入ろうと思って寿退社したけれど、
乳がんになって、新しくやりたいことも見えてきて、
いろんな可能性がまだまだあるって思えるようになったから。

死への恐怖に押しつぶされそうだったあの頃だったけど、
今はそのときはそのときだって少しは思える。

ある日突然、また目の前が真っ暗になる日が来るのかもしれないけれど、
1日1日を大切にして人生を楽しもうと思います。

「私の未来は、まっすぐな一本道のように目の前に伸びていたの。

でも、今、その道は、曲がり角に来たのよ。

曲がり角をまがった先に何があるのかは、わからないの。

でも、きっといちばんよいものに違いないと思うの」


アンも言ってるもんね。

想像の翼を広げて、私は私の道を歩いていこうと思います。