こんばん優☆ & こんばんポノック♪
甲斐谷忍の『無敵の人』が、金曜日に発売された第4巻をもって完結。
一年にも満たない連載期間では実質打ち切りということになるんでしょうが、
こんな面白い作品がなぜ多くの読者の支持を得られなかったのか分からない。
事故による後遺症で感情を失った少年が、友人の協力を得ながら麻雀を
通して感情を取り戻して行く物語なんて、面白くならないわけがない。
実際、第1巻を読んだ時の手応えと期待感はハンパなかった。
しかし、マガジン本誌からウェブ連載に移籍し、第3巻から不自然な展開(順平が瑞樹の
秘密をベラベラと喋ってしまうなど)が目につき、とうとう第4巻で終わってしまった。
セリフも多いし、要は甲斐谷忍の作劇スタイルがマガジンの水に合わなかったってことなのか?
あるいは麻雀マンガは少年誌の読者にはハードルが高過ぎ、テンポの
速い展開は逆に麻雀マニアには物足りなかったということだろうか?
だから中途半端に麻雀をかじってるだけの自分には面白いと思えたのだろうか?
本当のところは全く分かりませんが、人気が出なかったからといって、
この作品がつまらないとか退屈だとか簡単に判断しないで欲しいです。
瑞樹を解放するために順平が勝ち、感情を取り戻した瑞樹が
かつてのライバルたちと桜の木の下で楽しげに麻雀を打つ。
この最後の展開には恥ずかしながら目頭が熱くなりました。
マンガを読んでウルッと来るなんて自分としては滅多にないことです。
基本的に勝ち負けに拘ることがテーマの麻雀マンガの中で、
こういう終わり方はなかなか珍しいのではないでしょうか。
外野の意見はともかく自分にとっては大事な作品(最後の敵・鬼崎の
戦法はちと無理がありますが)。これからも繰り返し読みたいです。
しかし、自分が実際に麻雀を打つ日はいつ来るのだろうか…
フィノリアでミサティ主導による麻雀教室でもやってくれたらいいんだけど(昔やってたみたい?)。
では、今日はこの辺でおやすミサティ★