一人芝居『わたし』オンライン上演決定♪
発達障害の当事者の気持ちを赤裸々に語る一人芝居『私』。
MTCproject芸術監督の増田雄さん原作・演出の『私』が、女性バージョンになりました!
演じるのは、東京大学出身、現在はSPAC(静岡県舞台芸術センター)で活躍する女優の関根淳子さん。
お二人とも発達障害の当事者です。
これまで、増田雄さんの一人芝居『私』は、上演後のアフタートークに何度か参加させていただきました。
学校を卒業して社会に出た時の、みんなと同じように普通の波に乗れない焦りや苛立ち、頑張れば頑張るほど空回りして消耗して動けなくなっていく心と体・・・。
そんなどうしようもなくやるせない気持ちが伝わってきて、胸が詰まりました。
今回の女性バージョンでは、女性ならではの生きづらさや恋愛のシーンも表現されていて、若かった時の自分の気持ちをそのまま代弁してくれているようで、涙が溢れました。
同じ発達障害をもつ仲間はもちろん、ご家族や支援者、また発達障害に関心のある方、たくさんの方にぜひ見て頂きたいです!
オンライン上演なので、日本全国、世界各国、どこからでも視聴できることが本当にすごい時代やなーと思います(昭和世代の感想(笑))。
お申し込み・チケット購入はコチラから→https://askyoto.or.jp/e9/ticket/20200718
私は7月18日、19日、両日申し込みをしました!
たくさんの方と一緒に観劇できれば嬉しいです♪
『グランドシャトー』を読んで思い出したこと
『グランドシャトー』を読んで、随分昔のことを思い出した。
もう20年以上前のこと。
あの頃は、社会の中でうまく生きていけなくて、居場所を求めて夜の世界に身を置いていた。
お酒を飲んで、タバコを吸って、朝まで騒いで、そうしていれば、そこに自分の居場所があるような気がした。
でも、本当はただただ精一杯背伸びをしていただけで、本当に安らげる居場所なんてなかった。
息子が生まれて、小さな体でスヤスヤ眠る姿を見た時、この子にだけは私と同じ生きづらさは味わってほしくないと強く願った。
あれから17年経って、今息子はまっすぐ育ってくれている。
生きづらさを抱えて、20代、30代で壊れてしまう人たちもたくさん見てきたから、もうこれで安心とはさすがに思えないけど・・・。
でも今、10代らしく、いろんなことに悩んだり、迷ったりしながらもまっすぐ生きている息子を見ると、本当に良かったと思う。
私は、自分なりのこだわりというか、意地があって、「生まれてきた良かった」とは絶対思わないようにしている。
そう思ってしまったら、あの頃つらかったことも、おぞましい記憶も、全て肯定してしまうような気がするから。
でも、「生まれてきて良かった」とは思わなくても、「今が幸せ」だといつも思っている。
「今が幸せ」だと思うようになってもう10年以上が経つ。
大切な友だちや仲間がたくさんいる。
仕事では、私の生活や体調をいつも気遣ってもらっている。
愛する家族がいる。
安心安全な家がある。
時々、今なんで関東にいるのかとは思うけど(笑)、人生は予想もしないことが起こるから面白いと思える。
そんな心のゆとりを持てるようになった。
グランドシャトーを読んで、夜の仕事のこととか、あの頃出会ったたくさんの生きづらさを抱えた仲間たちとか、今頃みんなどうしてるのかなとか、人との絆とか、本当にいろんなことを思い出した。
今が幸せ、そう思えるのもたくさんの人との絆があればこそ。
読み終わって今の生活への愛おしさが一層増した。
それにしても、思ってたより長い本で、外出自粛の今じゃなきゃ絶対読めなかったわー。
読了出来てよかった^^;
『グランドシャトー』
重版が決まりましたーーー!!
『そらをとびたかったペンギン』の重版が決まりました!
第3刷です!
これもひとえに、これまでご購入、応援してくださった皆さまのお陰です。...
本当にありがとうございます♡
※※※※※
ここで、まだ誰にも話したことがないエピソードを1つ・・・。
先日の金スマSP、志村けんさんの特集の再放送を見ていて、以前この放送を見た時のことを思いだしました。
タカアンドトシさんが、志村けんさんに言われて救われた言葉を紹介してたシーン。
「欧米か!」でブレイクして次が思いつかなくて悩んでいた時、志村さんに「1コ当てりゃすごいんだよ。その1コを大切にやり続けることだろ」って言われて救われたっていう話。
実は当時、私もこの言葉を聞いてめっちゃ救われたんです。
あの頃「そらをとびたかったペンギンの次は?」って言われることがよくあって、「いやいや、この1冊でも奇跡みたいなもんやし、次なんてどうするん?」って悩んでいました。
そんな時に「1コ当てりゃすごいんだよ。その1コを大切にやり続けることだろ」っていう言葉を聞いて、まるで自分に言われているような気がして、「そうやん!1つでいいやん!私もこの1冊を大事に大事に広めていこう!」ってすごくスッキリしたんです。
あの日以来「次は?」って聞かれるたびに、「ないですよー!これが奇跡の1冊やし(笑)!この1冊で充分です!」って堂々と胸を張って言えるようになりました。
あの時この番組を見ていなかったら、きっと今も次がないことに引け目を感じていたし、そんな私を見てペンギンも拗ねてしまっていたと思います(笑)
第3刷は、これまで関わってくださった皆さま、絵本を手に取ってくださった皆さまのお力添えのお陰で、本当に感謝してもしきれません。
志村けんさんの言葉を胸に、これからも「そらをとびたかったペンギン」を大切にしていきます♡