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さて、今回の記事は自他不二について書きます。
自他不二は大乗仏教で使う言葉ですよね。
今日も中村元著の「佛教語大辞典」から引用させて頂きますね。
【自他不二】 じたふに
① 大乗仏教では、人間は自己を愛することから出発すると考えるが、
自己を守る者は他人の自己をも守るものでなければならぬと主張した。
自己を守ることが同時に他人を守ることでもあるような自己は、
互いに対立する自己ではなく、
他人と協力することによってますますはっきりとしてくる自己である。
自他融合、他人を自己の中に転回せしめることが、
大乗仏教の徳であると強調されるようになったのである。
自他の区別なき絶対の平等。
また自他平等ともいう。
② 天台宗では十不二門のうちの第七。
こう書いてあります。
「十不二門」は「じっぷにもん」と読みます。
この十の中には、
色心・内外・修性・因果・染浄
依正・自他・三業・権実・受潤
があります。