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さて、今回の記事は仏教における国家について書きます。
「法蔵館」の「密教辞典」に「国家」というところがあります。
それを引用させて頂きますと、
こっか [国家]
仏教は元来、世俗を超えるのを理想とするため、国家観念を持たないが、
中国に流伝して、中央集権体制の整った唐代になると、
国家は国王を意味し、国家守護の思想が表面化する。
特に不空の密教経典翻訳にこの傾向が強い。
わが国でも奈良時代の国分寺の思想から、鎮護国家の面が強調され、
平安初期の最澄・空海以後、
天皇と民衆守護に協力することが日本仏教の特色となる。
最澄に守護国界章の著があり、
東密の根本道場たる東寺の正名は教王護国寺と称する。
こう書いてありました。
知っておきましょうね。