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今回の記事からは、

仏身論について書きます。




仏身とはブッダの身体のことです。


仏とは何か、

その本質は何かという問題に関しましては

種々の考察がなされましたが、

特に仏の身体に対する見方の歴史的展開を

<仏身論>と言います。


仏身論は仏教徒のブッダに対する人格信仰と

仏教本来の法信仰を関係づけ整合するものとしまして

重要であります。




【仏の特性と仏陀崇拝】


ブッダの在世当時から弟子・信者は

仏を超人的存在と見なす傾向がありました。


入滅後、

法と自己を拠り所とするようにという遺教にもかかわらず、

仏を神格化する動きは強まりました。


ブッダの身体には普通の人間にはない

長舌・四十歯などの三十二大人相があり、

また十力(じゅうりき)・四無所畏(しむしょい)などの

秀れた能力が具わっていると考えられました。


一方ブッダに対する崇拝、追慕の念から、

ブッダに代わる仏を模索し、

過去仏・未来仏の観念が生まれました。


また<法>に意義を認め、

仏の本質はブッダが悟った永遠の法であって、

それが不滅の本質的身体であるという思想が成立しました。





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