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今回の記事は、仏道論争について書きます。



この仏道論争というのは、

中国における仏教と道教のあいだの論争のことです。


その初期の段階におきまして

仏が神仙や黄老と一体のものと見なされたり、

仏教の主要な教理・概念が

道家思想や神仙思想を媒介として説明されるなど、

中国固有の思想や宗教的概念と融合した形で理解され、

中国社会に広まるための基礎が築かれました。


しかし、仏教の思想・習俗と中国文化との間には、

やはり多くの相違点があり、

仏教と儒教との間、

あるいは仏教と道教との間には、

さまざまな対立論争が繰り返されました。


これらの論争が特に激しく行われましたのは、

仏教が中国社会に急速に浸透しました六朝隋唐時代であり、

その論争の内容は、

梁の僧祐(そうゆう)の『弘明集・ぐみょうしゅう』や

唐の道宣(どうせん)撰の『広弘明集』などに記載されております。





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