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「お前は一体何者じゃ。奈緒ちゃんはまだ2歳だぞ。そんな大人の様な言葉使いなぞ出来ん。」

ナオは薄ら笑いを浮かべてそんな事どうでも良いと云う風に答える。

「クククッ・・・。あのね大叔父さん、私は物凄い天才なのよ。まあ、多分奈緒も同じ脳を使っているから天才だと思うけど。この程度の言葉、生まれてすぐに覚えたわよ。知らなかった?」

二階堂は思わず抱き上げていたナオを床に下ろした。

「クククッ・・・。大叔父さん、私は何も聞いていないよ。でも・・・・そこにいる小父さんや大叔父さんが私に何かすると言うなら・・・何処からかさっきのひそひそ話が聞こえて来るかもね。」

「な・・・なんじゃと!」

「だからぁ、聞いて無い事にしてあげるって言っているのよ。馬鹿なの?大叔父さん。」

「うっ・・・」

横から瓦斯が声を掛ける。

「二階堂先生、ここはそうしてもらいましょう。それ以外方法がありません。」

「いや・・・じゃが・・・黙っている保証は・・・。」

「あのね・・・そっちの小父さん、名前は?」

「あ・・・私は瓦斯と言う。奈緒ちゃんとはいつも遊んでいるのだが・・・。」

「ふ~ん・・・でも、私が目覚めたのはさっき大叔父さんと・・・瓦斯さんだっけ?が話していた内容に奈緒が恐ろしくなって心の中に逃げ込んだ?時だから・・・初めましてなんだよね。」

「そ、そうなのか・・・奈緒ちゃんは戻って来るのかな?」

「うわ!瓦斯?の小父さん、性格悪ぅ~。奈緒が元に戻ってさっきの話しを覚えていてバラさないか?だけにしか興味ないのね。」

「い、いや・・・そう云うわけじゃなくて・・・。」

「ふん・・・良いわよ、今更良い人ぶっても正体はバレているじゃない。心配しなくっても私が出てきた時に奈緒の記憶は消えているわよ。」

「そうなのか・・・。瓦斯君、イマイチ状況がよく分からんが・・・・。」

「やっぱ馬鹿でしょ?大叔父さん。」

「くっ・・・・。」

「大丈夫よ、私を作ってくれた大叔父さん、瓦斯?小父さんに感謝しているから、さっきの話しは内緒にしてあげるから。でも・・・私に何かしようとしたら・・・解っているわよね。」

思わず二人は頷いて答えた。

「解った、何もしないし、何も気が付かない。これで良いかな?」

「そうね・・・お互い今日の事は忘れて過ごしましょう。」

「う・・・・しかし・・・奈緒ちゃんは・・・。」

「大丈夫だってば、シツコイわよ大叔父さん。」

「あ・・・うむ・・・。」

「良い?大叔父さん達がひと言でも何か言ったら、私は思い出しちゃうからね。」

「な・・・・。」

「あう・・・・。」

「どうなの?良い?」

「・・・・解った・・・・。」

「うん、それで良いわ・・・。じゃあ、大叔父さん達はどっか行って。奈緒が気がついたら困るでしょ?」

「ああ・・・。」

二階堂と瓦斯はその場を後にした。

「ふ~う・・・奈緒、どうせ聞こえているんでしょ?忘れるのよ。怖い思いを引き受けてあげたんだから・・・それから私を消そうなんてしたら許さないからね・・・・。」



その一部始終を奈緒は樫村に言って聞かせた。

「どうですか?樫村先生。これが私とナオの最初の人格交代だったんです。」

「うむ・・・。しかし、奈緒ちゃんはどうしてその時の記憶があるのかな?人格交代したら記憶も同じく交代人格のものじゃ無いのかな?」

「あ、それは、普通はそうだと思うんですけど・・・・。私達はちょっと特別かも。」

「どういう事かな?」

「時々人格交代した時でも深層心理の中で相手の記憶を共有出来ている時があるんです。」

「そうなのか・・・・うん。よく解った・・・・。しかし、まさかあのお二人がグロッキー事件の火付け役だったとは・・・・。」

「だから国家機密だと言っているんです。今更でもこれがバレたら麦国と我が国は険悪な状態になるでしょ?」

「ああ・・・最悪な結果になりそうだね。」

「全部話しましたよ。先生、人格の統合治療をお願い出来ますか?」

「ああ・・・やってみよう。ただ・・・この治療に危険があることは知っているとは思うが・・・。」

「知ってますよ、先生。私だって科学者ですよ。ノーベル賞もらうくらいのね。ふふふ・・・。」

「ああ・・・そうだったね・・・うっかりしてしまった。あまりに衝撃的な話だったからね・・・・。」

「じゃあ・・・早速お願いします。」



続く

追記

昨日、「安倍マスク」に罵詈雑言書いていた【朝日新聞】子会社が「布製マスク二枚セット」を売り出しました。
そのお値段…なんと!【¥3300】
ボッタクリも甚だしい!
【朝日新聞】講読者さん!こんな新聞何時まで購読されるのでしょうか??
はーい😃✋!ワタクシ、怒り心頭!
この非常識は全く理解不能です……


ホントにオシマイ