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はぶてとらんもん! オープニング(編集して遊んじゃった♪)★修正済み★→多分見られる様になったはずです。ゴメンナサイ。

いやぁ・・・たかが5分半の編集に4時間掛かったぁ~!
★作っているうちに・・香川愛生(女流三段)さんのPVになって来ちゃったw★



「全部捨ててきたわよ・・・それで、何から勉強するの?」

【そうだな・・・。まずは連盟に保存されている棋譜を・・・まあ、始めは10年分で良いか・・・ファイルごとPCに取り込め。】

「えっ?10年分も??そんな・・・数万になるわよ?」

【はあ・・・これだから・・・良いか?俺は過去30年分は勉強したぞ。始めだからまけてやるんだ。解ったらさっさとやれ。時間がもったいない。】

「わ、わかったわよ・・・ちょっと待って・・・え~っと・・・これで・・・過去10年・・・」

【終わったら教えろ。それまで俺は考え事しているから邪魔するなよ。】

「・・・なんで私の頭の中に居るくせに、考え事が出来るの?・・・・ああもう、おかしくなりそうだわ・・。」

【煩い、黙ってやってろ。】

「くっ!本当に性格悪いはあなたのほうじゃない・・・・。災難だわ、最悪だわ、ヤダもう・・・・。」

【うっさい!何が最悪だ!棋士になれたのは誰のおかげだ?あんなに祝福の電話やらメールやらもらって嬉しそうにしていやがったくせに。恩を忘れるやつはろくでなしだぞ。】

「くっ・・・分かりました・・・ありがとうございました。これで良いでしょ?いつまでも恩に着せるのは男らしくないわよ。」

【ああもう!いいから黙ってやれよ。今考えごとで忙しいんだ。構ってちゃんと遊んでいる暇はねぇんだ。】

「か、構ってちゃん!!・・・ムカつくヤツ!ムカつくヤツ!・・・・・。」

しばらくPCの起動音だけが静かな室内に響く。

「ふ~・・・。終わったみたい。・・・ねぇ?ちょっと、終わったってば。」

【ん?ああそうか。じゃあ、それ全部覚えろ。】

「は、はぁ?ぜ、全部って・・・嘘でしょ?いやいや、無理でしょ?」

【はぁ・・・凡人はすぐ泣き言だ。良いから黙ってやれよ。まあ、そうだな凡人に全部覚えろってのは難しいのかも知れないな。じゃあ・・・とりあえず、終局の盤面だけで良いから覚えろ。】

「・・・終局の盤面だけ・・・でも数万もあるのよ?」

【あのなぁ~。いいか?数万あっても覚えるんだ。ただな、やっていれば解るはずだが終局というのは大体パターンがあるんだ。だからやっていれば覚えるコツが掴めるはずだ。良いからとりあえず始めろ。】

「・・・・解ったわよ!やれば良いんでしょ?やるわよ!」

それから3時間ほど泰葉は懸命に棋譜に向き合った。

奨励会入会後これほど棋譜を覚える努力をしたことは無かった。

【おい、今日のところは棋譜の勉強はそこまでだ。】

「えっ?・・・ああ・・・やっとおしまい?ハァ~疲れた・・・・。」

【誰が終わりだと言った。棋譜の勉強はそのへんで良いと言ったんだ。次は詰将棋をやれ。そうだな・・・凡人に50手以上は無理だろうから、30手辺りで良いぞ。それを100問やれ。】

「100・・・・一体何時間かかると思うのよ!!寝れないじゃない・・・。」

【寝る?ハァ~、まだそんな甘いこと言ってやがるのか?寝る時間を惜しんで勉強するって言葉くらい知らないのか?】

「そんなぁ~、全然寝なかったら死んじゃうじゃない。」

【ふん、人間4時間位寝れば死なんよ。それくらいは寝かせてやるから、それまでやれ!とにかくやれ!】

「嘘でしょ?・・・・どうして私が・・・・。」

【呆れたな。初日から泣き言かよ・・・・。お前さ、やっぱり棋士になるの辞めますって明日会長に言えよ。これくらいで泣きが入るヤツはプロ棋士になんかなれないわぁ・・・。】

「・・・・や、やるわよ・・・やれば良いんでしょ・・・・」

【そうそう、最初から泣き言なんか言わないで素直に勉強すれば良いんだ。天才が教えてやっているんだ。間違いなく強くしてやるから、信じて必死にやれ。】

「解ったわよ・・・100問ね・・・・やるわよ・・・・グスン・・・。」

【・・・はぁ・・・文句ばっかりだけじゃなくて、泣き虫だったのか・・・困ったもんだ。】

「煩い!グスン・・・やっているから邪魔しないでよ。・・・グスン・・・・。」

【・・・まあ、頑張れ。泣いてもおまけとかしてやんないから、覚悟を決めてやることだ。】

「鬼!悪魔!・・・・幻聴のくせに、絶対幻聴なのに・・・」

【・・・面倒くさい・・・幻聴でもなんでも良いから・・・やれ。】

「やるわよ!やれば良いんでしょ!」

【あ、また、はぶてた。】

「はぶてとらんもん!絶対、はぶてとらんもん!」


続く