著者としての仕事は本が出た後も続きます | 出版の方法

著者としての仕事は本が出た後も続きます

本を出版すると、もう著者としてのお仕事は終わりだと思ってしまわれる方が多いです。

でも、実は、その後も続きます。

 

もちろん、本を売ることとかも含まれるわけですが、今日、紹介したいのはそこではありません。

 

 

では、それが何かというと、出版した本にミスが発覚した場合です。

 

読者から本のミスを指摘された場合、その都度、指摘された箇所を確認し、どう修正するのかを提示する必要があります。

同じ箇所のミスに対する問い合わせは、以降、出版社側で対応していただけますが、そうでない場合、毎回、対応が必要です。

 

でも、これって、そもそもが著者側のミスな訳ですから、そこは無償であっても、しっかり対応していただかないと困ります。

 

出版した時はミスじゃなかったのに、経年でミスになることもあります。

それは、状況の変化です。

 

私のようなパソコン書籍などを作っていると、ネットサービス側の機能変更やバージョンアップなどで本に書かれている内容と食い違ったりすることもしばしば。

 

本は出版してから何年も何年もかけて売られていきます。

ということで、発売してから3年後に買われたお客様から質問が届いたりすることも…。

今は、Amazonなどのネット書店のシェアが高いため、より、そういう傾向が強いようです(昔は、リアルの書店から撤去されたら終わりだったんですかどね…)。

 

正直、著者の責任とはいいづらい訳ですが、それでもその本が売られている以上、著者責任の範疇ということになります。

著者さんの中には、「これは何年続けなきゃいけないんですか?」と愚痴る人もいらっしゃいますが、本が廃刊になるまで続きます。

それが嫌だったら、「こうなったら、廃刊にすること」という契約にするかですね(それで請けてくれる出版社があるかどうかは微妙ですが…)。

 

増刷や改訂版の時は、いくらチェックをしたり、いくら修正したりしても、印税などの報酬をしっかりいただけますので、あまり文句になりませんが、こういう場合は文句を言いたくなる気持ちは分かるのですが、著者責任の一環だと思って諦めてください。