台所で夕飯を作っていた細君が「キャーこれ見て!!」と叫ぶので何事かと見てみれば、何じゃ、窓にへばり付いた守宮の腹じゃないか。正直吾輩はあんまり爬虫類は好きでないが、無視して晩酌をはじめる。
プロ野球を観戦しながら長い晩酌済ませて、茶碗を片付けようとしたら奴がまだそこに居る。
灯りに寄ってくる虫をじっと待って捕食の機会を狙っているのだ。
うーん、お前は感心だ。よし、電燈は消さずにおくからがんばれよ、と言って
寝ることにした。翌朝見たら彼はもういなかった。腹を満たしたかどうか?。
へばり付く守宮が嗤う飽食児