せっかく句も作っていたが、あまりの天気の良さに、市民プラザの川柳教室に

は失礼して霧島に登った。

　まずは池めぐり、白紫池、六観音池を同時に眺める二湖パノラマを経て

白鳥山（１，３６３ｍ）頂上へ。

　ここから正面に見る韓国岳はしばらく登っていないが、今回は正面に位置する甑岳（１，３０１ｍ）に初めて登るこにした。

甑岳はその名の通り蒸籠の形をした

台形の山である。

今まであまり注目された山ではなかったが、

新燃岳の噴火で中岳などが入山規制され

た影響で最近登山客が増えている。

　登山口からしばらくは平坦な森林の中を

高山特有の植生を観察しながらのウォーク

だが、突然、垂直に登る登山道となる。

距離的には僅かだけれどつい息が上がって

しまう。

　やっと頂上に着くと先着のおじさんおばさん

連が賑やかに話しかけてきて、まるで以前

からの知り合いのようにうち解ける。

　麓で買った弁当を食べ、おもむろに火口

周辺を一周。西側からは、えびの市や

小林盆地の眺めを満喫する。

火口の中は芒に覆われているが、食虫

植物のモウセンゴケなどが生息する貴重

な湿原だ。

　山を下りるともう１５時を過ぎていた。

行きつけの霧島の温泉で疲れを流し

帰路についた。

　　極楽　極楽

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　甑岳　　遠望

　　　　どの星も瞬いていた初キッス

　　　　　　昔を思い出した。