Papillon -coterie-のハルカさん宅で開催中の2周年記念の7月企画。
リク受付だけじゃなく、恐ろしい【トラップ de 2周年フリーマンガ】も仕掛けられていました。
嫌ん！逃げ損ねちゃったぁ！
まんまどドボンしちゃった魔人です。(ﾉ´▽｀)ﾉ
＊どこからトラップ？ １ / ２ / ３ / ４ / ５・完結
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「どこからトラップ？第５話」
3切れのキューカンバーサンドを自力なのかそうでないのかわからない方法で完食した敦賀さん。
只今は、お行儀悪く、私の手を舐めてらっしゃる。
（いや、そもそも人の手で食べるとこから行儀がっ……！）←混乱中
そして、やっと解放してもらえた私の手。
（これをどうしろとーー！）
自分の手なのに、始末に困るのはどうしてなのか。
（いや、どうしようもないけどっ）
こういうことを仕出かされるのは初めてじゃないけど、どうしても慣れることができない。
心臓がドキドキしちゃうし、もしかしたら顔も赤いかもしれない。
しかし、敦賀さんは嬉しそうに笑ってから、何事もなかったかのように会話を続けていく。
「琴南さんと最上さんは、仲が良いよね」
「ふへ？は、はい！な、仲良しです！」
心の動揺を隠したくて、振られた話題に乗る私。
「最上さんが琴南さんのことを大好きなのはわかりやすいけど、琴南さんの方は一見わかりづらいよね。まあ、見てれば君の事が大好きなのはわかるけど」
「ふふ。モー子さんはツンデレですから！でも、そこがまたいいんです！それに、本当は凄く優しいんですよ！！」
「へぇ……ツンデレが好きなんだ……」
「は？」
「いや、何でも。コホン……そういえば、今日はこのあと何の仕事？」
「TTBテレビでクイズ番組の収録です。ドラマの番宣なのでチームで出るんですけど」
「そうなんだ」
そんなこんなで今日のこのあとの仕事のことなどを話しているうちにオフタイムはあっと言う間に過ぎていった。
「あ、もうすぐ5時だね。そろそろ出ようか」
「はい」
今日も伝票争奪戦に破れた私に、敦賀さんは過去には見せていたスマートさの欠片もない言葉をかけてくださる。
いつものように。
「これで、また貸しが増えたよね」
この台詞を借金取りのような極悪顔で言うならまだわかりますけど、どうしてそこで破顔なのでしょうか？
（ちょっと可愛いんですけどっ！）
「だから、今日は私がっ！！」
「駄～目っ！」
言い合ってるうちにいつの間にやら会計を終わらせている敦賀さん。
（マジシャンですか！？）
そして、私はまたまたいつのまにやら助手席にイン！
（そんな馬鹿な！？私まさか寝てた？）
帰りの道も空いていて、TTBテレビ付近まであっと言う間だった。
近くの公園前で降ろしてもらい、今日の御礼を言う。
「送っていただき、有り難うございました！」
乗ったままでいいのに、後輩を見送る為に、わざわざ車から降りてくれる紳士な敦賀さん。
人に見られでもしたら！と、私は焦っているけど、敦賀さんは至って暢気。
そして……
むぎゅ。
（ん？んん！？）
何故だか私の片手を握る敦賀さん。
「まだ、早いよね？」
「え？」
「もう少し一緒にいてあげてもいいけど？」
ツンデレ敦賀さん降臨！！
（罠！？罠ですか！？）
「な、な、何をっ！」
「一緒に……いる？」
真っ赤な顔を片手で隠しながら、上から上目遣いで見つめるという器用なマネをしてくださるこのお人。
（か、可愛すぎるっ！！！でも、怖いっ！！一体これは、何の罠ですかぁああ！！）
パニクった私はもう、どう返事したらいいのかわからない。
「一緒にいたいなら、いてあげてもいいけど？」
ナッちゃんが代わりに対処してくれたけど、先輩に向かって流し目でこの台詞はないと思う！
（ほらっ！敦賀さんが固まっちゃったじゃない！ナッちゃんの馬鹿ぁ！）
私の左手を握ったままフリーズしちゃった敦賀さん。
（土下座で謝罪したいけど、ここでは目立ちすぎるわ！）
そこでまたまたマジシャン敦賀さん。
いつのまにやらまたまた助手席にインな私！
（え？え？えぇえええええ！？）
少し車を走らせた先にあった海岸で停車した車。
私はそこで敦賀さんに抱きしめられた状態で30分程過ごし、夜、マンションに行くという約束をしていた。
そして、その夜。
私は敦賀さんの彼女というものになった。
例え奇跡的に両思いになれる瞬間があったとしても、敦賀さんとのお付き合いなど決して望んでなかった私。
でも、この罠からはもう逃げられない。
逃がしてもらえない。
自分がいつトラップを踏んでしまったのか。
どこからがトラップだったのかは、わからない。
甘い罠の中で雁字搦めにされた私が今言えることは、ひとつ。
敦賀さんのツンデレはタチが悪い！
ただそれだけ。
敦賀さんは、君のツンデレのほうが酷いっていうけど……
そんな訳ないわよね？
fin
全５話完結です！
ハルカさんに重すぎる愛と共に押し付けます！！
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嫌ん！逃げ損ねちゃったぁ！
まんまどドボンしちゃった魔人です。(ﾉ´▽｀)ﾉ
＊どこからトラップ？ １ / ２ / ３ / ４ / ５・完結
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「どこからトラップ？第５話」
3切れのキューカンバーサンドを自力なのかそうでないのかわからない方法で完食した敦賀さん。
只今は、お行儀悪く、私の手を舐めてらっしゃる。
（いや、そもそも人の手で食べるとこから行儀がっ……！）←混乱中
そして、やっと解放してもらえた私の手。
（これをどうしろとーー！）
自分の手なのに、始末に困るのはどうしてなのか。
（いや、どうしようもないけどっ）
こういうことを仕出かされるのは初めてじゃないけど、どうしても慣れることができない。
心臓がドキドキしちゃうし、もしかしたら顔も赤いかもしれない。
しかし、敦賀さんは嬉しそうに笑ってから、何事もなかったかのように会話を続けていく。
「琴南さんと最上さんは、仲が良いよね」
「ふへ？は、はい！な、仲良しです！」
心の動揺を隠したくて、振られた話題に乗る私。
「最上さんが琴南さんのことを大好きなのはわかりやすいけど、琴南さんの方は一見わかりづらいよね。まあ、見てれば君の事が大好きなのはわかるけど」
「ふふ。モー子さんはツンデレですから！でも、そこがまたいいんです！それに、本当は凄く優しいんですよ！！」
「へぇ……ツンデレが好きなんだ……」
「は？」
「いや、何でも。コホン……そういえば、今日はこのあと何の仕事？」
「TTBテレビでクイズ番組の収録です。ドラマの番宣なのでチームで出るんですけど」
「そうなんだ」
そんなこんなで今日のこのあとの仕事のことなどを話しているうちにオフタイムはあっと言う間に過ぎていった。
「あ、もうすぐ5時だね。そろそろ出ようか」
「はい」
今日も伝票争奪戦に破れた私に、敦賀さんは過去には見せていたスマートさの欠片もない言葉をかけてくださる。
いつものように。
「これで、また貸しが増えたよね」
この台詞を借金取りのような極悪顔で言うならまだわかりますけど、どうしてそこで破顔なのでしょうか？
（ちょっと可愛いんですけどっ！）
「だから、今日は私がっ！！」
「駄～目っ！」
言い合ってるうちにいつの間にやら会計を終わらせている敦賀さん。
（マジシャンですか！？）
そして、私はまたまたいつのまにやら助手席にイン！
（そんな馬鹿な！？私まさか寝てた？）
帰りの道も空いていて、TTBテレビ付近まであっと言う間だった。
近くの公園前で降ろしてもらい、今日の御礼を言う。
「送っていただき、有り難うございました！」
乗ったままでいいのに、後輩を見送る為に、わざわざ車から降りてくれる紳士な敦賀さん。
人に見られでもしたら！と、私は焦っているけど、敦賀さんは至って暢気。
そして……
むぎゅ。
（ん？んん！？）
何故だか私の片手を握る敦賀さん。
「まだ、早いよね？」
「え？」
「もう少し一緒にいてあげてもいいけど？」
ツンデレ敦賀さん降臨！！
（罠！？罠ですか！？）
「な、な、何をっ！」
「一緒に……いる？」
真っ赤な顔を片手で隠しながら、上から上目遣いで見つめるという器用なマネをしてくださるこのお人。
（か、可愛すぎるっ！！！でも、怖いっ！！一体これは、何の罠ですかぁああ！！）
パニクった私はもう、どう返事したらいいのかわからない。
「一緒にいたいなら、いてあげてもいいけど？」
ナッちゃんが代わりに対処してくれたけど、先輩に向かって流し目でこの台詞はないと思う！
（ほらっ！敦賀さんが固まっちゃったじゃない！ナッちゃんの馬鹿ぁ！）
私の左手を握ったままフリーズしちゃった敦賀さん。
（土下座で謝罪したいけど、ここでは目立ちすぎるわ！）
そこでまたまたマジシャン敦賀さん。
いつのまにやらまたまた助手席にインな私！
（え？え？えぇえええええ！？）
少し車を走らせた先にあった海岸で停車した車。
私はそこで敦賀さんに抱きしめられた状態で30分程過ごし、夜、マンションに行くという約束をしていた。
そして、その夜。
私は敦賀さんの彼女というものになった。
例え奇跡的に両思いになれる瞬間があったとしても、敦賀さんとのお付き合いなど決して望んでなかった私。
でも、この罠からはもう逃げられない。
逃がしてもらえない。
自分がいつトラップを踏んでしまったのか。
どこからがトラップだったのかは、わからない。
甘い罠の中で雁字搦めにされた私が今言えることは、ひとつ。
敦賀さんのツンデレはタチが悪い！
ただそれだけ。
敦賀さんは、君のツンデレのほうが酷いっていうけど……
そんな訳ないわよね？
fin
全５話完結です！
ハルカさんに重すぎる愛と共に押し付けます！！
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