いつから放置してるんだかもう記憶にない、ブログ開設3日目に仕掛けた罠への自爆ドボン作。読み直すだけでは書けない気がしてきたので、修正しながら1話から順にアップしていきます。

(投稿済みだった分の加筆修正は終了し、現在は書いてすぐアップという、通常運転な危険投稿を繰り返しています)←誤字脱字ありまくり

素敵な獲物さん作でなくて、ほんと申し訳ないです。(´・ω・`)

魔人の作なんて、興味ないし!という99パーの方はバックプリーズ。

暇つぶしのために読んでやるぜ!という勇者さんのみ読んでくださいね。(;´▽`A``



逃げ足◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇逃げ足
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逃げる彼女をつかまえろ!第35話


「おまたせー!着替え用意できたぞー」

蓮の着替えを持って、ラブミー部の部室に戻った社を迎えたのは、全身を真っ赤に染めながら限界まで顔の筋肉を緩めた “とてもじゃないけどそのままでは売り物にならない敦賀蓮” と、そんな蓮の顔を困ったような嬉しいようななんとも微妙な表情で見つめるキョーコであった。

「れ、れれれ、蓮?」

絶賛顔面崩壊中な、人気No.1俳優の面影ゼロな目の前の男の姿に、マネージャーである社の声が上擦る。

(な、な、な、なっ!!)

いい具合に茹で上ったタコ……ではなく、担当俳優の姿に驚きすぎて質問もできない社。

それでも数分後には、それを絞り出し、投げかけた。

キョーコに向かって。

「きょ、キョーコちゃん?あの……もしかして蓮が何かした?」

(何があったんだ?あの蓮がこんなに真っ赤になるなんて!!今ならこれは本人ではなく、ソックリさんだ!と言われても頷けるぞ!!)

何かを仕出かした方がここまで赤くなるのはおかしいと思うが、キョーコから何かしたとは思えない社はそうとしか質問することができなかった。

脳味噌まで茹だっているに違いない蓮に日本語が通じるかは疑問。

そう判断して、キョーコに質問した訳だったが……。

(大先輩に向かって、「あーーーん」って、してみたらこうなったなんて言えないぃぃ!)

「い、いえ、べ、べつに……」

そう答えるキョーコの視線は明らかに社から逸らされていた。

礼儀正しいキョーコにしては珍しく。

それを見つめる社の眉間にギュッと皺がよる。

(とてもじゃないけど、言えないようなことをしたってことか?)

自分が席を外していた間に、何かがあったのは確かである。

だが……。


(それでも、キョーコちゃんが怯えたり泣いたりするようなことではなかったってことだよな?)


そう結論づけた社は、今回は追求せずにおくことにした。



“とてもじゃないけどそのままでは売り物にならない” 姿を晒しつつも、幸せなそうな蓮。


茹でダコより真っ赤で。


絶賛顔面崩壊中で。


きっと頭の中も、トケトケで。


ソックリさんと言われても頷ける状態の自身の担当俳優の今日のスケージュール消化を考えれば、頭が痛いが。


それでも、幸せそうな蓮の様子を見ているうちに、なんとなくほっこりしてしまう社であった。



彼がいない時間に何があったのか。

1か月後。

その謎が解けてしまったことを後悔することになるのだが、それでも、彼は蓮にとって優しいお兄ちゃんであり続けたのであった。


36に続く

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