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愛の言葉は難しい 1 / 2 / 3 / 4

「愛の言葉は難しい 5-side Ren-」

「ねぇ、また機会があったらって、いつ?」

社交辞令にも取れる返事しか貰えなかった俺は、自分でも呆れる程のしつこさで、彼女を追い詰める。

「え?」

「いつ?オフなんて当分ないよね?じゃあ、次に少し早く上がれる日?今週のロケから帰宅する日?それとも来週?それって何日?」

俺の質問に困惑する最上さんはモゴモゴと口籠るばかりでまだ返事をくれない。

「あ、あの……」

そんな彼女に、確実な約束が欲しい俺は親に約束を強請る子供の様に、何月何日何時だと詰寄っていた。

向かいに座ってた筈なのに、いつのまにか隣の席に移動し。

彼女の右手を握りながら。

「何日?何時に終わる?その日のラストの現場はどこ?俺、迎えに行くから……」

「えと、その……」

間近で見るアタフタと動揺する最上さんは本当に可愛い。

そんな最上さんをもっと味わいたくて。

テーブルの上で握っていた華奢な手を持ち上げた。

「チュッ」

本当はもっとちゃんと食べたいけど、引かれるのは嫌なので、指に軽くキスするだけで我慢だ。

でも、せっかく握った手なのだから、すぐには離せやしない。

にぎにぎと可愛い指を愛撫しながら、俺のお強請りは続く。

「ね?いつ食べさせてくれる?……大好きだから……凄く食べたいん…だ」

本当に食べたいのは最上さんだけど、そんなことは言えない。

だから今はキノコリゾットを愛する男として、それを食べる際には漏れなく付いてくる彼女を必要としているかのように振る舞った。

6に続く

蓮さん!
粘着質ですよ?
セクハラですよ?
危険な男ですよ?

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