拍手御礼からの移動です。
魔人の駄作は受付NGな方は、バックプリーズ!!(・∀・)

愛の言葉は難しい 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10

「愛の言葉は難しい 11-side Ren-」

「お疲れさん。今日はここで解散しよう。俺ちょっと買い物して帰るし」

「そうですか?それじゃ、お疲れ様でした」

「あ、蓮!……えーと、ごめん!」

社さんに挨拶し、車に向かおうとした俺は、背後から突然投げかけられた謝罪の言葉に一瞬動きを止めた。

「は?」

振り返れば、何故か顔色を悪くしてる社さんがいて。

さっきまで普通だっただけに、俺は驚いた。

「いや、今日なんだけど……俺昼間に事務所に行ってきただろ?」

「はい」

「そしたら……偶然キョーコちゃんに会えてさ……」

「え?!最上さんに!」

「うわ、痛いって!落ち着け、蓮!」

最上さんの名前を出されたとたん、平静ではいられなくなる近頃の俺。

それは今日も同じだった。

「あ、すみません!つい……あの、それで……」

名前を聞いた途端、思わず鷲掴みにしてしまった、社さんの肩を解放する。

「う、うん。キョーコちゃん、今日は午後から大学だったらしいんだけど、とっていた講義が2つ両方休講になったとかで、時間が空いたからってラブミー部の仕事をしに事務所に来てたんだよ」

時間が出来たのなら少しでも身体を休めればいいのに、実に最上さんらしい行動だ。感心しながらも、話の先が気になって仕方が無い。

「は、はい、それでっ」

「キョーコちゃん、最近もの凄く忙しかっただろ?先々週に俺達がタレント部に叱られた時も睡眠時間がほとんどない状態だったけど、先週なんかもかなりハードだったらしくてさ」

「そ、そうだったんですか」

「今日も休講で少し時間が空いたとはいえ、夕方からはみっちり仕事が入ってるし、椹さんにはラブミー部の仕事はいいから、少し仮眠して身体を休めるか、眠れないなら息抜きでもするように言われたんだって」

「はい」

「で……困ってた」

「は?」

「何かしてないと落ち着かないって」

「それは…最上さんらしいですね」

「だな。で、お前の食事の話になってな?」

「え?俺?」

「うん、お前に言ったら無茶をしてでも、昼間に1回家に戻る!とかいいそうだしさぁ…いや、ごめん…な?」



12につづく

社さんも大変ですね!!
恋心駄々漏れなヘタレ俳優、本人の前以外では我慢のきかない人になってるみたいです。

お気に召しましたら、ポチッとお願いします。
一言だけでも感想などいただけると嬉しいです。
拍手はこちら

こちらも参加中です!
スキビ☆ランキング