何もかもつめこんで真空パックしたい | o s o n o
夜の都会でひとり途方に暮れた
クリスマスソングが鳴り響く
こぼれおちないように顔をあげると
イルミネーションの光が目を刺す
夕方に入る湯船が好き
お湯の音、お湯の感触、お湯の匂い
扉を開けるとたまらない
お湯につかっていない空気はつめたく心地よい
ひえきった肌の上で
温かいお湯がさらさらとすべり落ちる
すごく贅沢をしている気分になる
下を向いたら
ぽちゃん。ぷちゃん。と音を立てて
涙がこぼれ落ちた
そのまま重力で
目玉ごと落ちてしまうんじゃないかと思うと
不思議な気持ちになった
時と共に色あせてしまうのかな
それでも私は描き続けたいな