成田空港の展望デッキより撮影。アメリカの航空会社、ヴァージン・アトランティックの機体。セクシーな女性(笑)が世界への扉を開ける絵が機体に描かれている。



 こちらは、かの悪名高い(!)イタリアの航空会社・アリタリアの機体。尾翼はシンプルでおしゃれなんだがサービスが……らしい。

 私がイタリアへ行った時、ルフトハンザ・イタリアの小型飛行機でローマまで行ったのだけど、その時のサービスは実に素敵だった(機内食はちっちゃいビスケットがひとかけ、「緊急の時はここのヒモを引いてや~酸素ボンベが降りてくるけ、自分でつけてえや」というやるきの無さすぎる機内アナウンス)経験がある。ドイツ資本の会社でさえイタリアに入るとこんな風にだらけるのだから、イタリア本国資本ならばサービスの質は推して知るべし、である。芸術と料理とサッカーだけやらせるべきな国、イタリア。

 ちなみにアリタリアの話はこちらの本を参考にしております。

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国際空港は、個性豊かな各国の飛行機に出会える貴重な場所である。土日休みが利く世界ならこういう所に就職したかったなあ……

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正午の飛行機でブライアンは機上の人となった。仕事でインドへ出張するのである。滞在期間は一ヶ月。
 現地に着くまでに、トランジットを含めて12時間近くかかるハードな旅だ。とりわけトランジットが5時間以上もあり、彼は暇つぶしに3DSのポケモンを持っていった。きっと、日本に帰ってくる頃には現750種のポケモンを揃えたポケモン図鑑を完成していることだろう。

 月間の平均気温が四捨五入して40度付近のインドでビジネスするのは過酷と思う。間違っても仕事を張り切ろうなどとせず、最初の三四週間は仕事をせず寝るかゲームをして暮らしてもらいたい。あ、たまに空調の効いた室内で運動する程度の活動で。

 出国審査に臨む背中を見送ったあと、連日の猛暑が急に退いて秋風が立つ道すがら帰路につく。夫が出立したアパートの部屋は、面積が変わっていないのに急に広くなったように感じられた。

 寂しいのは当たり前。だからせっせと掃除機を掛け床を拭き洗濯物を畳み、ご飯を作る。増大し続けるカオスを、今日この一日は追いやるために。

 
 お掃除をし、ご飯を作ることで世界を救うのは、村上春樹作品の主人公みたいね。

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 「鼠」を待つ間、ひたすらお掃除をし、ご飯を作り続ける「僕」の心情が我が事のように思われる。

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 ※これから一ヶ月は、ブログ強化月間とします。頻度高く更新できるようがんばる。