韓国 の話。

最後の夜編。


夕食を終え、梨を剥いてもらい、Sクンの作業を見ておりました。

ひとつ前の記事 から何度も書いている「作業」ですが、その作業っていうのはね。


軍隊に持っていくわたしの写真を選ぶ作業。

なわけです。



続・きょうのできごと 韓国の軍隊にいる彼とのいろいろも交えて。

まさかひとのPCに、自分の写真ホルダがあるとは思わなかったから。

ちょっとびっくり。

そして、嬉しいような照れるような。

ものすごい数の写真でした。

日々の写メとかも、ぜーんぶ保存してありました。


で、

写真は1枚しかダメらしい

ってことだったので、Sクン考えました。


「両面にしたら、1枚だけど2種類だよね!!」

うんうん、確かに。


どれにしようどれにしようと悩んでいる姿は、なんだか可愛くもあり、切なくもありで。

結局長野で一緒に撮った写真と、釜山で撮ったわたしが一人で写ってる写真を両面にしてました。

…そしてインチキしてもう1枚両面作ってました。


持っていく財布のカードケースのところに入れて、

「よし、これで完璧だね!!」

と、よろこんでおりました。

それから

最後はやっぱりいつものナクサンコンウォン

ということで、またしても缶ビール持って行ってきました。


やっぱり、ゆっくり話すならあの場所しかなかったので。


初めは軍隊に入っている1年9カ月の時間は、自分たちの気持ちを確かめる「テスト期間」だと言ってました。

これからも、ずっと一緒にいられるかどうかをテストする期間だとね。


でも、この11日間でそれが変わったとSクンは言いました。


そして、正座をして。


もう一緒にいる人は一人しかいないってわかった。

テストする必要はない。

絶対戻ったら迎えに行くし、戻るまで渚は絶対待つと信じてる。

だって、俺の奥さんになる人だから。

と言ってくれました。


それから、

「俺の奥さんになってくれるでしょ?」

って言われました。


答えは。

「そのつもりだけど?」

でした(笑)


その足で(仮の)婚約指輪を買いに行きました。


わたしが指輪ほしかった理由もちゃんと説明してね。

1年9カ月間、守ってくれるものが欲しい。

とか、

人がぱっと見て、この人には婚約者がいるんだって思われたほうがいいでしょ。

とか、

サプライズでもらったネックレスも、人はその経緯をわからないんだもの。

とか。


そしたら、

「あー、何でそこまで考え付かなかったんだろう。。ごめん。今すぐ買いに行こう」

ってことになったのでした。


家に戻ると、ママがひとりでテレビ見てました。

わたしが部屋着に着替えている間に、Sクンは隣に座って缶ビール飲みだしてました。

わたしも座って、少し話をしました。


日本に戻ったらどこに住むの?

とか、聞かれました。

いろいろ家賃の話とかしてました。


1時を過ぎ、もうそろそろ寝ないと明日に触るということで寝ることに。


その前に、ママの目の前で指輪をはめてもらいました。

ママは「ちゅっかへー(おめでとう)」と言ってくれました。


入隊前最後の夜。

いつもはわたしがしてもらってる腕枕でしたが、この日は違いました。

Sクンが腕枕してほしいと言いました。


入隊前最後の夜、ゆっくり眠れたのでしょうか。

わたしはできる限り、くっついてました。