韓国 の話。

ソウルに戻ったよ編2。


ソウルにて酔っ払い事件が発生した後、目的のチキン屋さんには向かったんです。


でも、空腹のタイミングを逃したというか。

変なことに巻き込まれちゃって、食欲があんまりなくなってしまったのでした。

というわけで、冷えた体に優しい、あたたかいものとたまご焼き程度にしました。

チキン1羽は、ムリでした。


結局そんなに盛り上がるでもなく、旅行の疲れもあるからと早めに帰宅。


帰り道、Sクンと話した内容です。


S 恐かったでしょ?

渚 うん、びっくりした。

S ごめんね。

渚 なんで?

S いろいろ、思い出させた気がして…

渚 いや、それは、大丈夫だけど…


Sクンは、わたしの亡くなった上司のことを言っていたのでした。

さっきのことで、上司の事件を思い出すんじゃないかと、心配したようでした。


彼はわたしの上司が札幌で亡くなったあの時から、道で倒れてる酔っ払いとかに声をかけるようになったそうです。

もしかしたら、あの人のように轢かれていて、誰かが声をかけたら助かったのに、ってならないようにって思ってくれているそうです。


それはもちろん、倒れてる本人の為でもある。

でも、ほんとはそのせい(事故)で辛い思いをしてしまう人を作りたくないから。

そういう風に、話してました。


わたしが体験して、めためたになったことを知っているから。

そういう人が、これから少しでも減るように、と考えてくれているみたいでした。


わたしはあのとき。

本来なら上司の事件を思い出すべきだったのかもしれない。


でも、一番に思ったのは、

Sクンに何かあったらどうしよう

ってことでした。


ゲンキンなのかもしれないけど、そう思った。

ちょっと自己嫌悪になり、Sクンに正直に話しました。


Sクンは、

俺があの上司さんのこと思って行動してるのは、渚が心配だから。

渚は上司さんのことがあって、それでも俺を心配してくれた。

きっとそれでいいって、上司さんは思ってるよ。

自分を悪く思うことない。

こういう風に言ってました。


心強かった。

すごく心強かったんですよね。


これからもいろんなことがあると思いますが、ふたりならなんとか乗り越えられるんじゃないかなと、思いました。