韓国 の話。

ソウルに戻ったよ編。


釜山から約5時間半。

無事にソウルの彼の実家に到着。


時間は23時過ぎでした。


車中で、

あー、おなか空いたー。ビール飲みたい、チキン食べたーい!!

なんて話をしていたので、クルマをとめて家に荷物とおみやげのファンナムパン(笑)を置いてきまして。

Gめちゃんに写真撮ってもらったの が、このとき。


さー、夕ごはんだ!


うきうきで家から近くのチキン屋さん まで、歩いている途中のことでした。


道端に若者が転がっていました。

上下黒っぽいオシャレな格好した、体格のいいひとでした。


彼の実家はそんなに繁華街ではありませんが、やっぱりソウルの街中。

クルマはびゅんびゅん通っています。

しかもその人がいるのは、車道側。


Sクン、その人に声をかけました。

ゆすりました。

…無言。


何度か続けると、

「うー…うぅ…」

唸る若者。


恐い。


でももっと恐いのが、その人がガタガタと震えだしたから。

喋れてない状態で、震えてる。


轢かれたの?


Sクン、とりあえず歩道に引っ張り上げて、座らせて、近くのトッポッキ屋さんに駆け込む。

電話借りに。

わたし、ぐったりな若者の近くで見張り番。


その時、若者がふらりと立ち上がりました。

というか、立ち上がれなくてふらついてわたしをぐっと掴むような形になりました。


恐すぎる…


「もういい、中にいて。大丈夫だから」

と、すぐに戻ってくれたSクンに促されてお店の中へ。


その時わたしに聞こえたのは「ノ!!ノ!!」という言葉。


ノは韓国語で「お前」。

これは完全に、からまれてる。

危険。


わたしすごくびびってしまって、でも心配で。

トッポッキ屋のおじさんが警察を呼んでくれたのですが、若者は店の中まで入って来ようとするんです。

それをSクンが

「まぁまぁまぁ」

と、なだめながら店の外に連れていく。


心配だから、店の外に行って近づこうとしたのですが。

そのたびにSクンに制止されました。


「店の奥にいて、大丈夫だから。出てこないで。」


しばらくすると、パトカーが来ました。

何かされたのか?と聞かれまして、被害はない旨伝えまして。


トッポッキ屋さんのおじさんに心配されながら、その場を去りました。


実はその若者、30分くらい前にちょっと離れた同じ道で通報された酔っ払いでした。

「ノ(お前)、ノ!!(お前)」

って言っていると思ってたのは、

「NO!NO!」

だったみたいです。


酔いながら、Sクンにひたすら英語で話しかけてたらしいので。


それにしても、恐かった。

韓国であんなに泥酔してる人を見ることって、あんまりなかったからなぁ。