と説願虚しく、
その受付の女は私の言葉には耳を貸しませんでした。

でもどうしてもキューピーのそばを離れることが出来ず、
近所に住む友達に病院から電話し、事情を説明すると、
その友達は憤慨し、タクシーでその病院までお金を持ってきてくれました。

その間も私はただの指一本もキューピーに触れることは出来ず、
ただただガラス越しにキューピーを見守っていました。
キューピーも不安そうに、ずっと私を見ていました。

お会計を済ませると、何事もなかったかのように、ポンっとキューピーを渡され、

『お大事に~』

と背中に声をかけられました。

私はキューピーを大事に抱き締め、

『もう二度と一人にはさせないからね、ごめんね…ごめんね…』

と家に連れて帰りました。

その日から2日後の朝10時55分、キューピーは静かに、私の腕の中で息を引き取りました。

私は私がしたことに後悔はしていません。

最後の2日間はとっても苦しい思いをさせてしまったかも知れませんが、
大好きだったおもちゃとごはんに囲まれ、
安心できる我が家で、
そしてずーっと私の腕の中でキューピーはいました。

立ち上がれなくなっていても、
私が触るとしっぽだけは動かしてくれました。

それが何よりの救いです。

私がトイレに行くだけでパニックになるような子だったから…

もう何も怖くないよって。

何度も何度も体をさすって。

キューピーは静かに穏やかに天国に旅立っていきました。


キューちゃんへドキドキ

今すぐは無理だけど、
またいつか会えることを信じて…

さよならは言わないよ。

また一緒に遊ぼうね(^o^)


ママより