ロンドンにて | さいあくななちゃん

さいあくななちゃん

さいあくさいてい


朝 早く 目が覚めて 起きれるようになった
雨と 曇り空が 日常で
とても寒くて 風邪をひいてしまった
布団にくるまると 己の体温がじわじわと 布団全体を包んでくれる
自身に流れる血の感覚を 久々に手に入れた 日々が 今ある いつも聞いてた音楽は この街で歩いて聞いてるとまた違う聞き方になる
スーパーで夜お惣菜を買おうとしたら 黒人のおばちゃんがわざわざ値下げのシールを貼ってくれて 嬉しくなったり 週末のフリーマーケットの中でフレンドリーだったおじさんがかわいかったとか
レンガの道が多いので 足に 地がついてる 感覚が毎日あるとか 本来感じたかった生きてることの ささやかな感覚を大切にできてる自分が嬉しくあったりした
もちろん展示やギャラリーの作品でめちゃくちゃかっこいいものにほぼ毎日出会えるのも幸せだしリアムギャラガーの新譜のポスターを毎日地下鉄で眺めるのも同じ幸せだ
幸せの大きさや位や測り方なんて己でいくらでも変えれたりするとこっちにきて実感した

この数年忙しくバタバタとしていて 日常が常に雑だった りなどした
やりたいことだけやれれば良い を第一にし 人間関係もめちゃくちゃで仕事でも 友人でも 一生会わなくなった人の数が多い それと同時に 己の物事が進んでいく そして出会いだってあった
バタバタと 流れに飲み込まれたくなんか無いし 生き残ってやりたい
これがかっこいいんだぜと思う 表現を し続けて ぶっ壊したり 創造したい
結局 壊しては作り 創造も芸術も 日常も同じじゃ無いか?
日々の幸せを 描けている毎日も ファンだといってくれる人も 当たり前なんかじゃ無い
ロンドンにいる景色はあたりまえなんかじゃないけど 日本の景色だってあたりまえなんかじゃなかったのだろう
生きていることなんて一回で終わってしまう
今ロンドンが寒いので風邪をひいて 悲しくなったりしていた 風邪なんて引かずに外に出て色々見たり 絵を描きたい
そんな風に思うと 心がぎゅっと苦しくもあり生きることへの 執着たるものが ものすごい熱量で日々あったまっているのだと わかった

生きている 一度きりの人生だ
あと二週間ちょっとで帰国するのは
まだまだ やりたりないことを残すことがありそうだ
私 まだ 二週間しか ここにいないが
帰国したら お金を貯めて再び 戻ってきてロンドンで何年か 活動したいという気持ちがふつふつ湧いてきている
一度きり 毎日刺激的でもあり孤独でもあり 私のことなんて誰も知らないが 
私は私がやりたいことが ある
外に出て 一から出直すのが良い気がしてる

一から 再び 生きて描いてく気持ちを 大事にしたい
芸術家という 鎧など いつでも捨てれる覚悟が ほしい 人間として 作っていくことが 自分にとって一番 かっこいいことだと 思う
この身でどこまでいけるんだろうかと 思う
いつまでも 嫌なものには中指たてて  生きてきたら 意外とロンドンに辿り着いていて
人生 不器用なりに 進んでいける のではと 過去の自分にだって教えられた
このまま やってしまい たい この速度で生きて死にたい 毎日 当たり前なんかじゃ ないと思うと この幸せも悲しみも怒りも ちゃんと 特別なものだ

日々感情と社会の忙しさに 苛まれずに
どこまでも やってやりたい