やりたいことをやる。 | さいあくななちゃん

さいあくななちゃん

さいあくさいてい


今月末から一人暮らしを再開させる。

来てからほぼ4ヶ月このシェアハウスで毎日英語と日本語を教えあった。
最初の一、二ヶ月は語学の壁にぶつかり悔しい毎日で未だに難しいけど、だんだんと理解できはじめ、最近では英語で、政治の話、はたまた宇宙人の話、次生まれ変わりたいかとか、深い話もできるようになった。
今も全て理解できてるわけではないけど、来てから合計すると二ヶ月はロックダウンを経験していて、家にいて絵を描くだけだったので、その中でも一日2時間一緒に会話をして強い絆ができていた。

私が昨年悲しい出来事があって、ルームメイトの前で涙してしまい、しばらく部屋に閉じこもったら、ドアの下の隙間から手紙を差し込んでくれて「ななは美しい人、もう一度笑って」と書いてあったのを読んで号泣したりした。
そして私も初めて英語で手紙を書いたんだ。

マダガスカル出身の男性と、フランス出身の女性。年も国籍も言葉も全部違うのに、心の底で思ってることとか、笑うツボが一緒とか、一緒に映画を見て同じ場面で笑えるとかそういう些細なことが本当に楽しかった。
だから一人暮らしするのを少し迷ったけど制作に思い切り集中するには「たった一人」東京にいた時と同じ。一人きりで描く。それが自分のもっとも落ち着くことには変わりない。
だから決めた。
一人で絵を再び描く環境にしようと。家賃も跳ね上がるけど、関係ない。やりたいことをやる。
そんなシンプルなことをやり続けるんだ。やり続けたいんだ。毎日自分に言い聞かせる。

二人に引越しの事を伝えるのが本当に苦しかった。でもわかってくれるだろうと思い伝えたら、自分が思った何倍もショックを受けてくれてその場で涙してくれた。そしたら自分も涙がでてきて止まらなかった。
英語も日本語も何もお互い喋れなくなってしまい、結局なぜかピザを注文してそれをただ食べた。
お腹空いてるかわかんないけど、ピザ食べたいだけだ。と二人の提案が嬉しくも切なく一生忘れない時間なんだと思った。
一人暮らしになっても2人とはずっと友達でいるだろう。
ずっと人付き合いが苦手だったし、友達も片手で数えられるぐらいしかいないし、友達っていう人間関係に20代に差し掛かってからほぼ誰ともなれてなかったけど、ここにきてこんなことになるとは思わなかった。
本当に二人が大好きだ。
一人になってその分頑張りたいな。
思い切りに今日も生きたい。
あと少しのシェアハウスでの生活を毎日大切にしたいな。