キャスティングの話です



さて。


そろそろ、次回公演のキャスティングを決めにかからなくては。


前回公演では、なかなかの人数がシード権を落とした。


シード権を落とした人の中でも、直接連絡を貰い、想いを聞き、リベンジを誓ってくれた人はキャスティングする。



何度も言うけど、、、


俳優はお客さんを呼ぶ義務がある

が、

俳優はお客さんを呼ばない権利もある


これが僕の、イナネコの方針であり、揺るがない。


では、

今回は改めてこれについて、話してみたいと思う。


①俳優はお客さんを呼ぶ義務がある

②俳優はお客さんを呼ばない権利もある


②から行こう。


俳優が、お客さんを呼ばない権利を行使する時、それは、


脚本がつまらない。運営が悪い。座組、おもにホスト側が人間的に信用出来ない。


など、自分のお客さんを守るため

ひいては、自分を守るため


に行使されるべきである。


当然、これが行使された時は、

「二度とここには(この人には)関わらない」

という意思が前提である。



今日の議題はおもに①


つまり、


①俳優はお客さんを呼ぶ義務がある


の方。




過去、僕は考えていた。


「最高の作品を書いて、最高の演出をすれば、キャストは自ずと客を呼ぶ」


と。


「俳優達は当然最高の作品に出るのが夢で、それに出会えないだけなのだから」


と。


しかし、それは大きな間違いであった。


小劇場の俳優は、


「良い作品に出て、営業も特にしなくて良い」


のが、ベストなようだ。


まぁ、気持ちはわかるけどね。




芸能人やアイドルが主演の商業演劇にアンサンブルや端役で出て、というのならばわかる。


が、セリフも必然性も重要性も名前もある役を貰って、客を呼ばないのは、やはりギルティである。



勿論例外もある。


というか、この「例外」を「通例」にして、なあなあにこなしている俳優が多い印象だ。


つまり、


「俳優は役を演じるのが仕事。演技力が高ければ良い。」


という意見だ。


勿論、間違いではない。


が、であれば、僕に言わせれば


「脚本読解力、演出意図理解力、演技力、基礎力において、レベル高すぎてため息でちゃう」

⇩⇩

「このレベルの俳優はそういない。この人になら、どんなに難しい、セリフの多い役を与えても、こちらは苦労しない(ダメ出し、修正点なんてほとんど出ない)」

⇩⇩

「時間効率的にも、こちらの作業的にも、多少の集客的デメリットくらいは背負っても出てもらいたい」



と、このレベルは必要である。



まぁ、極論、


集客しない


に対抗出来るとすれば、


唯一抜きん出て並ぶもの無し、の演技力


が、必要というわけだ。


あなたが俳優界のシンボリルドルフならば、集客しなくても良いよと。



(⇧唯一抜きん出て並ぶもの無し)


ま、



逆に言えば、


どんなに演技力が未だ乏しくても、
集客を必死に頑張ることで、良い作品への居場所を維持出来る


というわけだ。



あくまでも、

営利目的の事業である。


売り上げが見込めない従業員は、余程のメリットが無い限り使われない。


キツイ様に聞こえるかもしれないが、


これは、世の中のほぼ全ての会社と同様である。



僕のキャスティング優先順位的にはこんな感じになる


--------------------

①劇団員メンバー

②以前出演者、シード権獲得ライン集客に到達者

③唯一無二の演技力持ち、唯一無二の役へのハマり度(集客意欲あり)

④オーディション通過者(シード権獲得意欲あり)

⑤以前出演、シード権未獲得だが、直接交渉あり

⑥特別出演依頼枠(芸能人、インフルエンサー枠。当然高額ギャランティとなる)


--------------------(以下はキャスティング対象外となる)


⑥以前出演者、シード権未獲得

⑦前回オーディション通過者、シード権未獲得

⑧以前出演、シード権に関わらず、こちらが性格異常者と判定




と、まぁ、こんな感じである。


もちろん、⑥〜⑧も、

・直接連絡あり

・場合によっては謝罪あり

・やる気あり

であれば、⑤に成り上がるわけで。


そういう仕組みを残しているわけで。



逆に連絡してこないなら、100%使われない。一生。



条件クリア出来ずに、

あるいは、やらかした事があって、

出られなくなって、

それでも出たいなら、、、?


(もちろん、出たくないなら、なーんの問題も無い)



いや、連絡してこいよ。

ってさ、これ


当たり前ww






僕は、常に最高の脚本を書きます。

僕の思う、最高の作品を作ります。


これは、約束します。


んで、、、



お互いに縁あって、あなたはそこに出演しました。


あなたは、その作品を、めったに出会えない、とても良い作品だと思いました。


無理のない一定数の集客を求められました。が、そこに到達すれば、次回のシード権が貰えます。


でも、呼びませんでした。



こういう自称俳優さん。




いや、マシで、役者、小劇場、辞めたほうが良い。



金が、とか、

価値が、とか、いってる訳では無い。


僕が、辞めたほうが良い、と言ってるのは、1点のみ。





「良い作品の舞台に俳優として出たい!」という自分の夢にさえ、本気になれないんだからさ。




さて、そろそろ、オーディションについて考えなくては。



ソリチュードタウンの死神

を観て、


感動した!

僕も私も出てみたい!!


という人も居るでしょう。


そういうやる気ある皆様との出会いを楽しみにしております。