ネルシーニョ 光と影 The beginning of the end | sunrise1993 ~柏レイソルの軌跡~

ネルシーニョ 光と影 The beginning of the end

2012シーズンレビュー

書くのが大分遅くなってたが まずは、ネルシーニョ監督(以下監督)から

監督は常々思っていたのだが、代表監督が一番適正があるのではないだろうか
訳は後で書く


まず、初めて観戦に来る人を誘うのに「レイソルのサッカーってどんなサッカー」って言って
誘いますかと色々な人に聞いてみた。

前提条件で、選手やサポの事は除いて
殆どの人が悩んでしまった。


そう、大きな特徴や色が無いんです。
よく言えば、カメレオン色 相手の戦術や戦略を考え抜き弱点を突いていくサッカー
それに合わせ選手や戦術を巧みに練っていくサッカーだと思います。

なので、説明するのに難しい。

監督のサッカー観と言うのは、あくまで推測だが
チェスや将棋に近いのではないかと思う。
全体を把握して、局面に適した駒を置いていき最終的には、詰め・チェックメイトにする。
なので、生命線は手駒の数 局面を打開する・若しくは局面を維持する駒の存在は
絶対で、7枚の駒を最大有効的にに活用するのが勝敗を左右する。

キタジを戦力外にした事で、自業自得に陥る。危機感を募らせるやり方は、その場をやり過ごせるが
長い目で見て、マイナス以外何者もない。それが、シーズン終盤に出る。
移籍市場にも影響は出るんだけどね

それともう1つ。類まれな戦術眼を持ちながら、3~4年でチームを移りわたる所にヒントがあるのでは
ないか?この3年半 練見や試合を見てきた。

数少ない戦術練習も見たが、それは決まりごとの反復練習とセットプレーの確認
その事に多くを費やしていた。決まりごとは対戦相手毎に違うのだろう。

自分の感じた事なのだが、監督が求めるレベルになるまで試合に使わない。
サブの選手に指導するのも見たことが無い。TMもあまり組まない。

そこから導き出した答えが、育成向きな監督では無い

その答えに、自信を持ったのが天皇杯2回戦だった。ユース相手にフルメンバーを揃えた事
勝負に徹すると言えば聞こえが良いが、ユース相手にフルメンバーで戦わなきゃ勝てないのかと
試合で使って成長する選手は、多い。その機会を与えられなきゃ成長する機会も失われる。
試合に出ることが一番の成長に繋がる。

サブ組みの移籍が多いのも、こういう理由があるのだと思う。選手の寿命は短い


以上な理由から、代表監督が一番の適職だと感じた
代表は勝利が絶対条件で、育成する必要も無い 監督が欲しい選手を選び嵌めていくだけ
そこに色は関係ないし、勝つことが重視される。まさに適職では、ないだろうか
ザックの次は、間違いなくネルシーニョを選ぶ事が日本サッカーの勝利に繋がると思う。

この3年半 勝利に対する非情なまでの執念はチームにとって大きな財産だが
それにより失ったものも大きい。そして、達磨ダイレクターに代わり大きく育成に舵を切る事になりそうな
レイソル。また、この2年間獅子奮闘し消耗しきってる選手

今年は大きな試練だと思う。しかし、この3年間美味い酒を毎年飲ませてもらった恩を返す1年としたい。

次回は達磨ダイレクターについて書こうと思う。