見える方もいるみたいなんですが、

紗夏のブログの変化、紗夏にはわかんない…

 

てなわけで、リベンジ。

 

 

これで、ダメならあきらめます。

 

 

さっきのに貼ろうと思ったけど。

こっちにしてみた。

 

押しダメハロウィン(※本編終了後、2年後の秋の設定です)

 

 

 

それにしても…と、町中に飾られたオレンジのかぼちゃや、

やたら紫や黒をベースカラーにパッケージデザインの変えられた

市販のお菓子を見るたびに、直は思う。

 

(…いつから、ハロウィンは、こんなにメジャーなイベントになったんだろう)

 

直が子どもの頃は、仮装して街を練り歩くこともなかったし、

「トリック オア トリート」なんて叫びながら、

よそ様の家を突撃して、お菓子をもらう…なんてこともしなかった。

 

まあ、もうそんな年でもキャラでもない。

飽くまでも楽しみたい人が楽しむイベントで、

自分には関わりないと思っていたのだが、

今年はそんな悠長なことを考えていられなくなった。

 

 

「ハロウィンコンサート?」

 

直が鸚鵡返しに叫ぶと、詩信は、大きくうなずく。

 

「そうなの。部員みんなで仮装して、

仮面舞踏会とかスリラーとかハリポタのテーマとかやるの。

楽しそうでしょ」

 

…そうかなあ。ってか、文化祭前の忙しい時に、

なんでそんな七面倒なことを…。

 

 

だが、直以外の3年はノリノリだ。もちろん真弓まで。

えー、ほんとにやるの?

 

気乗りは全くしないが、3年全員を向うに回し、

反対意見を押し通せる自信もない。

 

「…わかった…」

 

仕方なく、体育館の使用許可をもらいにいく直だった。

 

 

「ハロウィンコンサート?」

 

彼氏の月征にも、一応直は報告した。

 

段取りや文化祭との練習の両立などを聞きたかったのに。

 

「いつやるの? それ」

 

月征は興味津々だ。

 

「え、先輩、まさか来るつもりじゃ…」

「え、卒業生は行っちゃいけないの?

オープンなコンサートでしょ」

「…い、いや、先輩お忙しいし、無理しなくても」

「いや、今は課題も試験もないし、

バイトのスケジュール調整すれば行けると思うよ?

どうせ、10月の土日でしょ?」

 

確かにそうだけど。でも、月征には、月征にだけは見られたくない。

 

直が、猫に扮するところなど。

 

しかも、猫耳カチューシャにロンググローブ。黒いミニワンピにニーハイソックス。

 

 

(…絶対、絶対似合わないに決まってるのに…)

 

 

そんなわけで、彼氏に披露したいようなコスプレではないのだ。

 

「えっとえっと…日時はまだ決まってないので、

決まり次第お知らせのメールを…」

「ばっくれようとしても、無駄だからね。

情報網はいくらでもあるし」

 

…そうだった。

直が隠しても、どうせ陽向や他の卒業生から、

連絡は行くに決まってる。

 

「…はい」

 

直は力なくうなずき、そして観念して、次の日、月征に日時を知らせたメールを送った。

 

 

続きはハロウィンまでには、考えます。

 

猫耳直とか…うん。絶対月征の理性やばいよね(この時点ではまだ直は未経験)