この小説は純粋な創作です。
実在の人物・団体に関係はありません。









2015-10-11 18:24:18
テーマ:クロネコ物語



陽光は明るい。
水面は煌めき
水底は
深緑に沈む。

木々に縁取られた岸辺は
湖面に
くすんだ色合いを
そのままに写し取られている。

陽だまりに
その声を聞く。
甘く語尾が溶ける。
「きれいだなあ。」

だれっ?
耳も毛も逆立つ。

指先が水に浸され、
その顔は
水面を覗きこむ。

なんて綺麗なんだろう。
きれい…………。
あなたがキレイ。

彫り上げたような
切れ長な目尻。
見つめる
私は
ときめく。 

え?
両脇がつかまれた?
フワッ
空気が動く。
ぐーんって、何?

やだ
高い
こわい!








「あばれないで」
え?

お顔?
近い!!

「お前 迷子?」

覗きこむ切れ長な目。
すごーい。
吸い込まれちゃう?

ニャー

お腹もすいた。

ねぇ
お腹すいたよ

ニャーっ!

「お腹すいたの?」

ニャーっ!ニャーっ!

「この子迷子みたい。
拾っちゃう?」

だれ?
ため息ついてる?

やん!
真っ暗!!
やだやだやだーっ

「嫌われてるよ?」
あ、
あの人の声だ。
「よろしくね」

私……この人の子になるの?

To be continued


画像はお借りしました。

ありがとうございます。



ほー
この頃は

to be continuedだったんだ。




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