この人事おかしい!

 不公平!


と騒ぐ女性チーフは、

去ったお仲間を懐かしがります。

(いや もしいたら傷を嘗めあうにはいいけれど、仕事はお互いやらんでしょ)


そして、

店主のチームを羨ましがる。

羨ましがるほど、

チームとして見れば、

経験値に差はありません。

ただ本気度は違う気がします。




店主、

正直に申しますと、

女子グループにもけっこう悩まされておりました。

 やらない理由を賢そうに語り合い、

 とにかくやらない。


そのうち二人が異動し、

やらない同盟は残り三人。

やらないことで結束していれば、

やらないからと非難されることもない。

でも、

人数が減りますと、

やらない同盟の影響力も目減りします。


今度は、

自分達以外のメンバーの力量をあげつらうことで、

どうやら前もってアリバイを作っているようです。




漕げばいいだけのことです。

責を負うことをする。

彼女らはしてこなかったからスキルになっていないけれど、

始めれば自然に身に付きます。

失礼な言い種ですが、

店主はできる。

やったからできるんで、

それ以上でも以下でもない。

一昨年バイトなのになーんちゃってチーフをしたジャンルに戻った今年です。

とはいえ、

彼女のチームには入っていません。

店主のチームは別にありますから。

サポートすることは約束しました。




で、

店主チームは、

若きチーフ、弟子くん、店主が三月のうちにできることはしていました。

うちのチームの残る一人はやらない同盟の一員、

一週間副作用でお休みしたお方でして、

部署ではやらないお二人で、

ずっと愚痴っていました。

それは私がやりますねと受け合い、

部署の仕事はさらっと決め、

あとは彼女が繰り広げるチーム話題です。

羨ましい 羨ましいの連呼でした。



頑張ってね

愚痴ってる間に動けば、

ほらみんなで定時に帰れます。


それに、

私はあなたのチームのベテラン男性たちのスキルは本物で、

その責任感は信頼に足ると思ってますよ。

現に大幅に遅刻したあなたを抱えて、

ノルマをこなしてみせたじゃないですか。


俺、後1(年休)取ろうかなと若きチーフ。

私、早出だからもう定時だよと店主。



さあ今日の桜です。





散り初める神社の桜は、

陽光に輝きます。



ここの見所は、

池にさしかかる枝と、




桜を映す水面。


花筏です。




初日は順調に終わりました。

一つ学んだことがあります。


やらない軍団が安穏とできるユートピアは、

やらない正義をふりかざし、

面倒だからさぼらせといてくれる周囲を作らないと、

成立しないようです。


たかが引っ越しでも、

その手抜きで馬脚を現すことが目立つかどうかは、

明暗を分けます。


昨年は店主たちがせっせと働く中、

軍団は全員でサブを取り囲んで吊し上げていました。

主訴は〝よくも私たちの席を離したわね〟。


小学校かよとため息をつき、

軍団が片付けもしない山のような一年間の堆積を、

店主は片付け、

そして昨年の城を構えました。


今年度、

彼女のチームの男性が優秀だというのは、

盛大に遅刻した彼女がいても、

自分達の城を彼女の机も含めてですが自分達で片付け、

新たに構えてみせたからです。


今年も店主が片付ける覚悟をしていましたが、

自分達でできました。

十分だと思います。



さあ

今年は

自分の城から出るほど余裕はありません。

そして、

その責もない。


うっふっふー

だから

物語も書けちゃいます。

満足です。



画像はお借りしました。

ありがとうございます。