私の書く兄さんは少し甘えんぼな感じなんだけど、何でかなぁと思った時、やぱ年長組だから普段はしっかりしなきゃっていう気持ちでいて、だから偶に息抜きも必要で。
その息抜きをさせてあげられる相手がギュだったらなぁという思考から甘えた兄さんになった訳ですね。

宿舎に居る時は二人で過ごす事が多い上にギュが兄さんに甘えるとか聞いたけど、だったら兄さんも甘えちゃえよっ!とね?(オイ


なんで結構甘えんぼな兄さん散りばめてるけどクールビューティーな兄さんも勿論大好物なんですよ私は!(ただ書けないだけで←

そんな訳で甘えた兄さんでもOK。って方はどぞっ!!











【Time to fall in love3】



麗かな午後の日差しの中、リビングのソファに体育座りをしたままボンヤリと空を眺めるイェソンを見てキュヒョンは思わず動きを止めた。

「……何してるんです?」

眺める背に声をかけても振り返る事は無く。

「んー…空がね、綺麗だから。」

ポソリと呟かれた言葉が何処か淋しそうなのは何故だろう?そう思いつつ体は自然と動いていた。隣へと腰を下ろしてきたキュヒョンへとやっと振り返ったイェソンは小さく微笑んで一言だけ。

「おかえり」

そんな風に言ってまた空へと目線を戻してしまう。そのまま黙っているからキュヒョンも黙ったまま同じ空を眺めてみた。そこにはただ青い空だけが広がっているだけ。何の変化もないままの空を眺めて何が楽しいのだろう?同じ行動をしてれば判るかとも思ったが、やはりというか、イェソンの気持ちなど判る訳は無かった。


「………皆はまだですか?」


沈黙を破ったのはキュヒョンで、何か話した方がイイかなと発した言葉。その声にやっぱり空から目を離さないまま気のない返事が返ってくるから、キュヒョンは久しくイェソンが何故空を眺めていたのかが判った。


「……淋しかったんですか…?」


聞いたのは、態と。皆よりも仕事がまだまだ少ないイェソン。留守番をする事も多くて、よくこうやって1人で居る事が多い。今日は自分が早く仕事が上がったので帰って来れたが、個人の仕事が重なると夜中まで皆がいない事だってある。そんな日はずっと1人でこうやって過ごしていたのだろうか…
そんな想像から言った言葉に、イェソンの体が僅かに反応したのが判った。それでも頑なにソレを認めないのだ、この人は。


「…別に……淋しくない…」


その視線は既に空から外れて、抱えた膝へと落ちていた。
そんなイェソンの背中を眺めていて、気付く。


(………また、着てる……)


見覚えのある薄い灰色のカーディガン。それはキュヒョンの物だった今はイェソンのソレ。やっぱり袖が長いのか、チラリと見える袖からは指だけがチョコンと出ている。そのブカブカのカーディガンを着て背中を丸めている姿が愛おしいと感じてしまうのは何故だろう?


「………キュヒョナ?」


気付いたら後ろから抱きしめていた。
膝を抱えたまま背中を丸めているイェソンごと、包み込んで優しく抱きしめていて。重なった手の、少しだけ出ていた指をポンポンと叩いてやる。

「…ご飯、食べました?」

そのあやすような仕草を嫌がる素振りはイェソンには見えない。
それどころか抱き締めた体に重みを感じる。キュヒョンの胸へと体重を預けたイェソンは甘えているのだ。

「食べて、ない…」

そう言って、また体重の重みが増す。口下手な彼の今出来る精一杯の甘え。彼が本当は寂しがり屋なのだと判るその行動が愛おしさを呼ぶ。


「痩せちゃいますよ…?」


預けられた体重を受け止めて、キュヒョンはそっとその顔を覗き込んだ。
ソコには少し嬉しそうな顔をしたイェソンがいて。


「じゃあ何か作れ。」


ぶっきらぼうに言ってるけど、体にかかる重みは変わらない。
1人でいた時間を誰かの温もりで埋めたいのかもしれない…だけどソレを今埋めているのが自分だという事に、キュヒョンは酷く安心した。
こんな風に兄を、イェソンを抱きしめているのが自分では無かったら…それを考えただけで嫌悪を感じる。

(本気で、マズイかも……)

イェソンの事で自分以外が関わる事が近頃酷く嫌だと感じる。それがどういう事かなんて、自分が1番良く判っていた。


「キュヒョナ?作らないのか?」


だからそんな風に聞くイェソンへと苦笑しながら、それでも体を抱き締めたまま。

「暫くこうしてて……イイですか?」

「?………変なヤツ…」


クスリと笑った体を一層強く抱きしめて。
暫くその体温を堪能した。






※だいぶ兄さんを好きになってきてるギュ。それに気付かないまま甘えちゃう兄さんとか私的美味しいんです。



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