皆様お久しぶりでございます。
久しぶりの更新となりましたが、そんな今回は懐かしいお話の番外でございます。
正きもどーしたーっ!!
って方、もしいらしたらスイマセっ(激汗
実は少しスランプっておりまして。激甘正きも書くにはまだまだ完全復活しておりません。
なのーで今回は。お久しぶりな【キュヒョン君の憂鬱】番外をお届け致しまっす!!(ぇえっ
ハーイまたまたちっちゃくなっちゃう兄さんが久々お目見えする次第でして(笑)前から突発で書きたいと思っていたので。書くなら今かなぁと。
なーので今回はキュヒョン君の~を楽しんで頂ければ幸いです。
でーはでは!久しぶりのチビソンかっ!どんなんだったっけ?でもまぁイイや暇だから読んだるよーっ!!なーんてノンビリ言って下さる方はどぞっ!!
【キュヒョン君の憂鬱(番外お熱編)】
朝の陽射しが差し込む中。ベットの中でその眩しさに布団へと顔を埋めたキュヒョンは、腕の中で眠る大切な存在を抱き締め直そうとして。
ふと久しぶりに感じた感覚にピタリと動きを止めた。
そのまま布団の中は覗かず恐る恐る腕の中の存在を引き寄せる。そうすれば普段以上にスッポリと収まる体……
(………まさか…)
タラリと冷や汗が背中を伝う感触を味わいつつ、ユックリと捲り上げた布団の中。其処には、久しぶりにお目見えした。
三歳児と化したイェソンの姿があった。
「……38.7度………完璧に、風邪だね。」
体温計を眺めながら深く溜息を吐き出したリョウクはキュヒョンの腕の中、そこで毛布にくるまったまま頬を真っ赤に染めたイェソンをチラリ盗み見る。ハァハァと苦しそうな息を吐き出す姿は何とも痛々しい。
のだが。久しぶりに見たイェソンの三歳児姿に不謹慎ながらも胸をキュンキュンさせていた。それはリョウクの隣にいたソンミンも同じらしく。
心配顔の中にも何処か嬉しそうな顔を覗かせている。
「ヒョン、何かご飯…食べれそう?」
声を掛けて小さな頭を優しく撫でる。リョウクのその手を甘受けしつつ、フルフルと振った頭の先。長く垂れ下がった耳が揺れる頭に合わせてフルフルと振られて、それがまた可愛さを増長させたりするのだが。
「……イチゴぎゅうにゅう…のむ…」
子供特有の少し高い声は風邪のせいで掠れているが、それでも愛らしさは損なわれず。普段のイェソンとは違いフクフクとした頬はリンゴの様に赤い。クリクリの黒い瞳は熱で潤んでオネダリしている様に見え、そのイェソンの着ているツナギのパジャマ。長い長い耳を携えたピンクのウサギ仕様のパジャマが今の彼を余計に可愛らしく見せていた。
「オレ、持って来る。」
弾かれたようにキッチンへと向かうソンミンを追い掛けるようにリョウクもまた二人へと背を向けて。
「ボクは子供用の薬、買って来るから。」
大人しくしててね?なーんてお子様扱いのまま出て行ったリョウクを見送って。お子様の姿と化したイェソンは、ソロリ頭上のキュヒョンへと顔を向けると上気した頬のまま。潤んだ瞳で一言。
「おれ…もどっちゃった…」
この現象にショックを受けて、グスリ鼻を啜って先程よりも潤んだ瞳に。
「……大丈夫です……直ぐ、戻りますからね…?」
優しく優しく微笑んで、キュヒョンはその小さい体を壊れないように緩く包み込んだ。
「……コレは、熱のせいなの?」
幸いな事に全員がオフというこの日。呼び出したイトゥクはポカンと口を開いたまま、ベットの上。無駄にデカイクマのヌイグルミへとしがみついて顔をグリグリしているイェソンを指差している。
イトゥクを呼ぶ為にと熱で離れたがらないイェソンへと、ヒチョルが買ったクマのヌイグルミを渡して少しの間離れたのだけれど。
((……………可愛いっ!!!!))
熱でどうにもならない苦しさからだろう。ヌイグルミに顔を擦り付けている姿は何とも言えず愛らしい。淋しいのか必死にヌイグルミの体にしがみつく姿など親に抱き着いて離れないコアラのようだ。
「恐らく熱のせいだとは思いますけど……」
熱が下がって本当に元に戻るかも不明なまま。だが、なってしまったものは仕方ない。
「ヒョーン……抱っこ、しますか?」
ヌイグルミに抱き着いていたイェソンへと近付いて腕を差し出せば、キョトリと見上げて来た瞳。そこが今にも零れそうな程の涙を一気に溜め込んで。
「……だっこ………」
小さく短い腕を精一杯伸ばしてキュヒョンへと向けて来た姿に、二人は思わず胸をキュキューンと締め付けられた。
マズイ。バカみたいに可愛い……可愛すぎる!!!!
親馬鹿よろしくな思考のまま、キュヒョンはその体をユックリと抱き抱える。子供の姿に戻った事で、大人であれば我慢出来る熱の苦しさや痛みも今は我慢出来ないのだろう。
「痛いですよね……泣きたいなら、泣いていいんです…」
ポンポンと優しく叩かれた背中。イェソンは小さな体で必死にキュヒョンの首へと腕を回して、その首筋へと顔を埋める。
そして聞こえて来たのは、甘えた愛らしい泣き声……
「……いたい……からだ、いたいの……」
熱で体が痛い。そう訴えてくる口調が嫌に子供っぽい。思考すら熱で奪われているのだろう。痛いと泣いて縋ってくる体は小さくて。
「…痛いですね……」
抱き締めた体のあちこちを優しく撫でてやりながら。
キュヒョンは泣き止まない体を暫くの間静かに抱き締めて。イトゥクはそれを優しい眼差しで眺めていた。
「……落ち着きましたか?」
リョウクが買って来た薬が効いて来たのだろう。先程よりも楽になった息と体に、イェソンはコクリ頷いて。抱き着いたままの体に甘えるように擦り寄った。ベットの上。布団の中へと入りベットのヘッド部分へと背中を預けるキュヒョンの腕の中。そこでイェソンは延々と体を撫でて貰っていた。
「……キュヒョナ……つかれない…?」
見上げて来た瞳の、その目元が泣いたせいで赤くなっている。
ウルウルと未だ潤んだ瞳のままコテリ首を傾げてくる姿は犯罪級。
その愛らし過ぎる姿にまた胸をキュンキュンさせつつ。
それでもとキュヒョンは優しく微笑んで、腕の中の今は小さな恋人の額へと甘く唇を寄せる。
「疲れませんよ……まだ、痛いですか?」
本当は結構な撫で時間に疲れもある。けれど、こうして小さい体で痛みに耐えているイェソンに比べたら。そんなモノは何て事は無いのだ。
「……ここも…」
小さくフクフクした指がソロリ自分の瞳を指してくる。それは、此処にキスをして欲しいというサイン。恥ずかしがりの、でも欲しがりなイェソンの。可愛らしいオネダリ。
「………ここ?」
クスリ笑って唇を寄せてやれば、照れて熱だけでは無い赤みが頬に差す。
ソロリ向けられる瞳に後は?なんて目線だけで訴えてやれば頬を指してくる可愛い指。その指食べたいなぁなんて不とどきな思いを隠して、指された頬へと唇を寄せて。もう片方もと指してくるから其方にも。
「終わり……?」
クスクス笑いながらそう言えば、イェソンは一度キュヒョンの胸元へとグリグリ顔を押し付けてから。
「……………ここ、まだ……」
上げた顔の先。自分の唇を指差してきたその姿にキュヒョンは深い笑みを湛えて。
「……風邪、移す気ですか……?」
一つ笑ってソッと。幼さしか無いその唇へと軽く。
触れるだけの優しい優しいキスを一つ。
前は元に戻った、その行為。
今は戻らない……甘く優しいキスを。
「………もっと。」
強請る声に苦笑が漏れる。何だか犯罪者にでもなった気分に陥るこの行為。それを強請るイェソンもイェソンだが、自分は元の姿の彼に一番したいのだ。
「風邪、治ったら……してあげます。」
言いながらも恋人には何処までも甘くしてやりたいキュヒョンは、もう一つとまたその唇へとキスを贈って。
「僕が風邪引いたら、ちゃんと看病して下さいね?」
クスクス笑うキュヒョンに、イェソンもこの日初めての笑顔を乗せて。
「……つきっきりで、かんびょうしてやる……」
愛しい恋人へと愛らしい笑顔を向けて、その頬へと約束のキスを贈った。
「あしたには……もとに、もどってる……?」
まだまだ宵の口にも満たない午後10時。熱も大分下がり、リョウクのお手製粥を満腹になるまで食べて。
病人だというのに撮影会等という皆の行為に敢えて乗じてやったイェソンは眠い目を擦りながらキュヒョンの腕の中。ウトウトと声を掛ける。
明日は大事な仕事があるのだ。それに間に合わせたい。
「戻りますよ……絶対に。」
何の確証も無い中で。それでも力強く言ってくれる言葉が今のイェソンの救い。それをキュヒョンも十分に判っているのだ。
「……もどらなかったら……小さくしてやる…」
ムゥっと唇を尖らせて。ムニムニと目を擦る手をダメとばかりに押さえてやりながら。
「小さくしたってイイですから……」
早く元の貴方に、戻って下さいね?
尖った唇へとキスを一つ。
それに音が出そうな程顔を赤く染めたイェソンへと笑って。
「また暫く、この姿ともサヨナラです……」
何時こうして小さくなるか判らないこの体。
それでも、そんな恋人ですら自分は受け入れるのだと。
「……どんな貴方だって………愛してますよ…」
優しく囁かれた言葉に、イェソンはそれに応える為に。
「おれも………」
愛してる……
恥ずかしそうにしながら猫のように伸びをして、自分よりも大きな恋人へと甘く愛らしいキスを一つ。
「………おやすみなさい」
「………おやすみ…」
戻る事を願って。
二人は互いの体温を確かめ合うように、静かに夢の世界へと意識を手放した。
翌朝、すっかり熱の下がったイェソンは元の姿へと戻っていて。
代わりに高熱を出したキュヒョンが恨みがましい瞳をイェソンへと向けたとか何とか……
※さてさて久しぶりのキュヒョン君の~は如何でしたでしょーか?
短編として書いたので少し詰め込み感があるかもですが、気楽に読んで頂ければイイかなぁと(笑)
また突発で復活するかもしれませんので。その時は優しく受け入れてやって下さいませっ←
Android携帯からの投稿