さて。お盆という事で。家族の時間が合わず、祖父の元へと行けないので。彼の大好きだったお酒を片手に。青い空へと杯掲げて、可愛かった彼を想いながら……緩やかにソレを傾けつつカキカキしている正きも。



そんな今回は(贈り物編)でございます。

ハイ、言わずと知れた……挙式ですっ!!!!(ドーーーンッ←

明け方に上げたブログでもお伝えしましたが、私はお話を書き続けます。それは勿論、この正きもの二人然り。
他の物語で動く彼等然り……

私には書く事しか出来ませんからね……
皆様からの想いを受けて、その優しさに応えるには。やはり二人を最高の笑顔にしていく事。
それしかね、出来ないのです。なのーで!皆様?

お待ちかねの二人の結婚を書いちゃいますよーーーっ!!
心の準備は、オッッッゲーーーーーー!!??(また出た某ネイティブ様風ww



正直、私が一番準備出来てないやも(笑)
しかしかーし!親心としては、二人を早く幸せにしてあげたいとね。ノンビリ執筆しておりますハイ(待て


皆様から頂いた声に、必ずお返事致します。
ですが先ずは。感謝の意を込めて、この二人の幸せな姿を皆様へとお届けするのが私の今一番出来る想いの表現方法。

これまでこの二人を見つめて下さった方々、本当にありがとうございます。
この二人の式に、皆様?最高の笑顔を贈ってくださいましね?



それでは参りましょうっ!!
やっと結婚だよこの二人!もう正装して待機完了っ後は参列するだけなんだじぇっ!!なーんて二人の式に参列絶対するぞーっと声高らかに宣言して下さる方はどぞっ!!






【正しい気持ちの伝え方(贈り物編)】



式当日の朝は、後に思い返してもドタバタで。
目を覆いたくなる様なモノだった。新郎新婦であるキュヒョンとイェソンは早々式場へと向かったのだが。

他のメンツ。二人を祝う為にと意気込んでいたメンバー達は、見事な迄の寝坊をかました。そりゃもう冷や汗が出るんじゃなかろうかという式開始一時間前の起床。
というのも、実は前夜に二人の前祝いだと銘打ち。12階にて主役達抜きでの大宴会を行ったせいなのだが。
お陰で半数以上の者が二日酔いだったりしたのだが。

そんなモノすら吹き飛ばす焦りと共に、二人の待つ式場へと車を飛ばした。勿論、ただ一人キチンと起床し皆の姿に激怒したイトゥクの説教と共に。


そんなバタバタを経て、式を控えた二人に会おうと用意を終えた者達が其々の控え室へと足を向けて。
ソンミンとリョウク、それにイトゥクとヒチョルが向かったのはイェソンの控える部屋。扉を開け放ち目に飛び込んできた姿に、それまで燻っていた酒の余韻が全て吹き飛ぶ事となる。


「…………遅い。」


ムゥっと唇を突き出して、仄かに膨らんだ頬と共に振り返った姿。その姿に息を飲んだのはその場に居た全員。

マーメイドと呼ばれる純白のウェディングドレスは、イェソンの細く美しい体のラインを存分に強調させて。
背中部分には白い花々達がその存在を主張する様にあしらわれている。そこから伸びた絹の長いリボンは、嫌味なく足元までを覆い。その足元を隠す様に広がる裾は、先の部分だけに細かなレースが組まれていた。
胸元はスッキリと何も飾られないまま。
女性としても通りそうな狭いむき出しの肩幅が、逆にその姿を一層際立たせている様にも見える。

髪はアップにしたのだろう。上で綺麗に纏めた黒髪は、外の光を反射させるかの如く黒く輝き。そこにも白い薔薇の花や小さな淡いピンク色を乗せた花々が、その黒く美しい髪へと品良く彩らせていた。

「ヒョン………綺麗…」

ポワンと何処か夢見心地な声を上げたリョウクに、他のメンツもハタと我に返る。

「一緒にドレスの合わせ、見てた癖に……」

綺麗と言われて恥ずかしくなってしまったのだろう。
持っていたブーケで口元を隠して俯いてしまったイェソンは、その目元を薄らと色付かせていて。それがまた変に色香を漂わせているのだから、ウェディングマジックとは本当に凄いとリョウクは変に感心してしまったりするのだが。

「お前……やっぱ嫁に行くの、止めねぇ?」

そんな事を言ったのは、言わずと知れたヒチョルその人だ。
こうも綺麗な姿を見せられると親心がウズウズと動き出す。だからだろう、あの人を食った様な腹黒さも兼ね備えた笑みを浮かべるマンネには何だか渡したくない。

そう主張するヒチョルへと、イェソンはコトリ首を傾げてから。

「ヒョンには、トゥギヒョンがいるもん。」

この発言には、流石のヒチョルも絶句した。随分前に自分達を繋げてくれたイェソン。しかし、関係までは判っていないと思っていたのに。

「俺は、これからもずっと。ずっとね?ヒョンの弟だけど……ヒョンの…ヒチョリヒョンの大事な人は、トゥギヒョンだけ……でしょ?」

ホンワカ微笑んでまたコトリ首を傾げる姿に嗚呼と思う。
こうやって周りを見る事が出来る奴だから、自分は。自分達は何時だってイェソンに救われて来たのだと。
だから何時だって笑顔でいられるのだと……

「ったく……お前には、負ける。」

本当は髪をワシャワシャとしてやりたい所だが、綺麗に結われたソコを崩してしまう訳にはいかない。
だからと滑らかな頬をチョイチョイッと手の甲で擽ってやると、それに擽ったそうにイェソンは笑って。
その姿が事の他幸せそうな事に、やはり嫁に出すしかないかと。ヒチョルは軽く息を吐き出しながら隣のイトゥクを見たのだが。

「ってお前何もう泣いてんだよっ!?」

ポロポロと瞳から涙を零すイトゥクは、グスグス鼻を鳴らしながらハンカチで口元を覆い。ともすれば今にも号泣してしまいそうな勢いのソレに。

「……やっぱり泣いた。」

ニッコリ微笑んで、その体を包み込む様に抱き締めたのは。
イェソンの優しい体温。

「直ぐに泣かないって、約束。」

したのにと。泣くイトゥクを優しく優しく抱き締める。

「ヒョンは、いっぱい俺達を助けてくれた……俺に、沢山の大切を教えてくれた。」

だから、この日を迎える事が出来た。

「俺の両親……説得してくれたって、知らなかった。」

ポツリポツリとイェソンは胸の内を言葉にする。

「キュヒョナと一緒に行った時、二人共直ぐに良いよって言ってくれたのは……ヒョンが先に行ってくれてたから……」

自分達の全てを両親へと告げて、周りの否定的な言葉から護るからと。だから、二人を快く送り出して欲しいんだと。
一生自分達を護る為に、力を尽くす。そうイトゥクは両親へと約束した。それを聞いた時、涙が溢れて止まらなかった……


「俺の……俺達の、大切なヒョン……強くて頑張り屋で、でも泣き虫な、大好きなヒョン……俺達を、ありがとう……」


絶対に幸せで居られる自信を持たせてくれて。

その幸せを与えてくれて……


「ずっと、一緒……」


イェソンの言葉は静かに室内を満たしていく。
辛かった時も、嬉しかった時も。苦しさや悲しさも全てを共有してくれた兄達。だから、これからも一緒だと。
そんな事を言われたら、泣かない訳が……無い。

「だーからお前はバカだってんだよ……」

苦笑気味に笑ってイトゥクの背からイェソン諸共抱き締めるヒチョル。

「また、惚れちゃいそう……」

困った顔はそれでも笑顔を作って。イェソンの背中を隠す様に緩やかに抱き締める、優しい腕を向けるソンミン。

「ボクだって……離れてあげない。」

抱き締め合う皆を全て包み込もうとするリョウクの腕が、心の距離を一層縮めていく。


「ジョンウナ……今……幸せ……?」


久しく口を開いたイトゥクが呼び掛ける。それは聞いている癖に、何処か確信めいた響きを帯びて……
だからイェソンは向けられた瞳へと、最上級の笑みを向けて言うのだ。



「ん……皆がいるから……幸せ。」



こんな風に気持ちを伝え合えたこの日を、きっと一生忘れない。それは、全ての心を優しく覆い尽くす幸福の思い出となり。
これから先にあるだろう困難すらも軽く乗り越えていける。
それだけの強い、絆の時間……


「ジョンウナ……お前が笑顔で、良かった…」

涙の止まらないままのイトゥクは、それでも皆が大好きな天使と呼ばれる笑顔を向ける。ヒチョルもそれに笑みを零し、同じ様にソンミンとリョウクへと笑顔を広げていく。

「オレ達はきっと今、世界一の幸せ者だね。」

もう時間だからと。それでも向けられたイトゥクの言葉に、イェソンは皆を穏やかにする可愛らしい笑みを浮かべて一つ。



「これからも、の間違い。」



そんな言葉を告げて。全ての想いをその胸に。



今、教会の扉が開かれる………








※あれ?式が始まらないっ!!!!(ンギャッ

いや、ほら。それぞれの想いがね?何だか溢れちゃってモゴモゴ←
これ書きながら、実は胸がキューッなったのは秘密です。
他のメンツは!?というソコの貴女っ!!

フフフッ……この後のお楽しみとして、オアズケでございますよって忘れてたらゴメンちゃ(待て

出し惜しみでは無いのですが、まだ二人の式編。

続きますっ!!!!







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