Xmas編、最後のお話となります【好き式】!!
皆様はどの様なXmasをお過ごしになりましたか?私は生誕日が近い事もあり。毎年同様、何事もなく普通にハンバーグと白米食べておりました(笑)

さてはて最後となる【好き式】はまだ終了していないお話なので。本編は忘れてこの二人はとある日の二人として読んで頂ければ幸いです。
あ、勝手?それはほら……いつもの事?←



って事で参りましょうっ!!何で普通に小説として書かないのさ!?ああもしやリハビリ?だったら許してやってもイイけど二人ちゃーんとイチャってる!?イチャり無かったら許さんぞっ!なーんて叱咤含めつつギュイェを愛でたい方はどぞっ!!





【特別Xmas編・好き式の場合】



ココの二人は未だ発展途上中(え)なので他の二人とはまた違った形をお見せするかと思いますがって【正きも】は甘えん坊過ぎる兄さんだし【偽装愛】は鬼畜過ぎな兄さんだしってなるとココの兄さんが一番普通な思考の持ち主なんじゃなかろうかと思ってしまう訳ですが(待て

そんな【好き式】のXmasをチラッと覗き見てみましょう先ずアレです本編だとやっと!!兄さんが消えてた記憶を思い出したって所で終わってますからその先を書かねば繋がらないだろうって事で。
本編はこの際一旦置いておくとしましょうか(それでイイのか

普段通りの二人に今年もXmasがやって来たんだよって所からこのお話は始まります。ここの二人は前回Xmasをやってますからねぇ……サンタを信じてる【フリ】をしてた仔犬ちゃんと、最終的に激怒からの微笑でもって恐ろしい事を口にした兄さんという何とも目も当てられない内容だった昨年(笑)
はてさて今年はどうなる事やら………




「ヒョン。早くください。」

「………………………あ?」


なんて相も変わらずな二人のやり取り。
ここまで来ると、最早兄さんの「あ?」ですら「なになにどーした?」と聞こえてくるのだから不思議です(お前だけだろ

「僕、これでも結構待ってるんです。今朝も早起きしてゲームもしないまま身支度整えて休みなのに何処にも出掛けずトイレ以外はずっとココに居たんですご馳走食べてお酒も飲んだから少し眠くなったけど大丈夫ですよもう眠気も去りました後はお風呂に入ってベットに潜るだけですがその前に大事な大事なイベント事が」

「おやすみ。」

「ヒョーーーーーーーンっ」

とまぁ何とも不毛なやり取りを同じリビングに居るウギたんとミン君へと晒しつつ。今日も今日とてキュヒョン君の主張を綺麗にぶった斬る兄さんは顔も上げずに片手ヒラヒラ。
その手元にはミン君から貰ったクリスマスプレゼント。欲しかった本、しかも初版本という貴重なモノを真剣に読んでいたりするのです。

そうなるともう、キャンキャン鳴こうが兄さんの気を引く材料にはならない訳で。

「眠かったんだろ?そういう時は早く寝るに限る。」

やっぱり顔も上げないまま。ご馳走も食べたんだし早く寝ろと遠慮というモノを知らぬ物言いでまたまた本の虫となる兄さん。実はこの時もう夜の22時を軽く回ってクリスマスとなる今日を12階メンバーでしっかり楽しんだ後なのでございます。だから各々寛いでいる訳なんですが。

「ヒョンはやっぱり、イジワルだ……」

ポツリ言われた事に、ソファへと座りつつ本の虫と化していた兄さんはここでやっと!!顔を上げます。基、頭上へと首を伸ばして呆れた目を真上へと向けるのですああ書いてませんでしたが仔犬ことキュヒョン君、彼は今兄さんの座るソファの背凭れ越し。
その真後ろから兄さんの後頭部へと話し掛けていたのです傍から見たらヘンテコリンな光景だけどもソコの所は気にしない気にしない←

「子供かお前は………」

ハァァ………あからさまな溜息を大きく吐かれてもキュヒョン君はひるまないよだって大好きな兄さんから欲しいモノがあるんですもん!

「子供でもいいですっ。欲しいモンは欲しいんですからっ。」

若干ムゥっとしてるキュヒョン君はもう本当にお子様の様ですが……それもその筈。
ミン君とウギたんはそれぞれクリスマスプレゼントを兄さんから貰っておりますがー……
はい。未だキュヒョン君だけが貰っていなかったのですそりゃムクれても仕方ないよね私だったら泣いてるやも(知らん

「何で僕だけ………」

何時もイタズラをしているからだろうか?しかしあの告白をしてからは、全くではナイものの頻度は確実に減っている。それに昨年はちゃーんとプレゼントをくれたのだ。だから今年もと期待していたのに……
そんな風にずっとモヤモヤしていた訳ですこの仔犬ちゃんは。

「………お前は別口から貰えるだろ。」

「……別口?」

ソファの背凭れをギュッと握るその手をチラリ流し見てから。兄さんはその背凭れへと頭を乗せて、頭上の仔犬に向けて悪い笑み一つ。

「確か昨年言ってたよなぁ………?サンタクロース……だっけ?」

「!!!!」

ってこれにはキュヒョン君だけでなくミン君とウギたんすらも驚きましたよまさかその名前を兄さんの口から聞くとは思いませんもんねぇ前回のクリスマスじゃあ二人とトゥギさんまで巻き込んでサンタ騒動引き起こしてたあの事件(え)。キュヒョン君含めウギたんとミン君もソレ思い出し汗ダラダラです一年越しの報復とか何!?

「サンタからのプレゼントなんて貴重なモノ……それ貰えるんだから、俺からのなんて……要らないだろ?」

ん?と穏やかな表情で見上げてくる兄さんにキュヒョン君、一声を詰まらせてから。

「……………………もう、いいです。」

それはそれは淋しそうに。傍目から見ても一気に奈落へと突き落とされたかの如く落ち込んで。そのままトボトボとリビングを出ていく姿に、この時兄さんだけでなく静観していたミン君とウギたんもその頭とお尻に耳と尻尾を見た気がしたとかしないとか…(どっちだよ


「ヒョン……いくらなんでも可哀想だよ…」

とはウギたんの言葉。確かに前回は自分達含めてキュヒョン君の計画へと加担したけれど。皆にプレゼントをあげてキュヒョン君にはあげないなんて、それは酷いんじゃないかとね?ウギたんは言うのです。

「じゃあ…お前達にもやらなきゃ良かったか?」

持ってた本を脇へと置いて。優雅に腕と脚を組んでのそのお言葉は何やら微妙に狂犬様が見え隠れている気がしますが気のせい気のせい。

「そうじゃないけど……」

っとここでウギたんまでもをションボリさせちゃう気は全くナイ兄さん。やれやれとユルリ立ち上がると、そのままウギたんの髪をクシャッ撫でてリビングを後にしますよその後ろ姿をボンヤリ眺めてたウギたんにミン君が一言。

「用意してない訳、ないくせに……」

その声に振り返ればそこには苦笑顔のミン君が一人。
ウギたんが何の話?と目で訴えれば、肩を竦めて兄さんの出て行ったリビングの扉の先を見つめつつ。

「不器用な二人………って事だよ。」

そんな風にただ笑って、兄さんからのプレゼントである赤ワインを美味しそうに飲み干しちゃうってミン君やっぱり男前だなぁホント。





「入るぞ。」

コンッと一つのノックと共に扉を開けば、そこにはベットへとうつ伏せで寝転んでるキュヒョン君の姿。明らか拗ねてますをその全身から感じて、兄さんは勘づかれない様に苦笑なんてしてみたり。

「今年は下げてないんだな……」

ベットの横を見てみても靴下なんて下がってなくて。そんなのは判っていたけど、やっぱり言ってしまう兄さん貴方…キュヒョン君を泣かせたいんで?

「どうせバカですよ……僕は……」

前回やらかしたバカな事に対しての言葉。だけれどキュヒョン君はキュヒョン君なりに、一生懸命なのです。

「どうしたらもっと僕をって……悩んで焦って………結局いつもヒョンを怒らせる。」

うつ伏せだから声が微妙に曇る。そんな姿はきっと自分しか見れないんだろうと思ってハタと。自分の思考にまた兄さんは苦笑します。

(大概俺も………やられてるかもな……)

兄さんだって、いつの間にやら自分の懐へと入り込んで。思考を掻き乱されて、悩んで慌てて怒って時に泣かされて………そんな風に何時だって彼に振り回される自分を嫌いじゃないと。自分だけに見せる色んなキュヒョン君を、傍で見つめていたいってね?

それ位には彼を……キュヒョン君を想っているんです。

「……下げてないなら……【アレ】も来れない、か……」

ギシリ。ベットへと腰を下ろしての言葉。暗に靴下無いからサンタは来ないぞと言っているのだけれど、それはキュヒョン君とて汲み取れるだろう言葉の羅列。

「だったら代わりに、誰かが【ソレ】をやらないと……だよな……?」

一見まさかの兄さんがサンタさんを!?と受け取れなくもありませんが、違いますよプレゼントをあげないとだよな?という事でございます兄さんの言い回しは一々まどろっこし(ソコ言わないっ

「お前は、何が欲しい?」

って兄さんダイレクトにも程がありますまさかの直接お伺い!!

「………言ったら、くれますか………?」

モゴモゴ。枕に顔を押し付けてるからやっぱり声が潜もってますけど何だかそこが可愛く思えるコレって母性本能か?←違います

「今の俺が叶えてやれるモノ……ならな。」

声音の優しさに、それでもまだ顔を上げないキュヒョン君。だけれど欲しいモノを聞いてくれているから。ボソリボソリと枕の布を揺らします。

「……………【貴方の好きが、欲しい】です……」

「…………………それ、昨年と同じだろ……」

昨年、靴下の中へとキュヒョン君が入れていたサンタという名の人物へと宛てた欲しいモノ。
それと全く同じモノをその口から耳にして……
そうなると、あの時と同じ様に。なのに前よりも確実に大きな音で、兄さんの心臓が煩い音を立てたりして。

「ダメ………ですか……?」

やっと顔を上げた仔犬、基キュヒョン君はやっぱり計算高い子だと私は思いますよだってここで顔を上げられたらさあっ(落ち着けよ

「っ……………そんなの、俺に頼む事じゃ……」

「僕はまだ、50点にも………いけない?」

半身を起こしてのその言葉は、想像以上に兄さんの心と思考を掻き乱して。思わず目線を落とす兄さんはその態度で明らかに自分の想いを曝しちゃってる事に気付いておりません勿論その目元が仄かに紅く染まってるってぇ事にも気付かないない。

「黙ってるなら、勝手に貰っちゃいますからね……?」

ほーらきた………勝手にプレゼント、貰っちゃいます攻撃発動っ。隙を見せると仔犬ちゃんはたちまち狼へと変貌するのでございます。

「ねぇヒョン………」

ベットへと置かれていた手を一回り大きな手が覆って。

「僕は今………何点……?」

猫の様に伸び上がりながら近付く顔に、兄さんは薄く瞳を開きつつ。

「……………よ……んじゅう、」

「……よんじゅう………何点?」

息と息が掛かる距離。交差する互いの視線に、兄さんはソッとその唇を震えさせ。

「…………………49……て………ッン…」

最後の言葉は温かな唇で塞がれてしまう。柔らかく、甘く………優しいその感触はもうこの一年で何度となく受けたモノなのに。

「まだまだ……ですね、僕は………」

一度離れて角度を変えて。深くなり始めるそのキスに、覆われていた手へと自ら指を絡めて強く握り締める。どうかしたら深く探られる反動でベットから落ちそうになるけれど、そこはあのキュヒョン君ですから?

「でも、昨年のプレゼントは……もう要らない。」

フワリ兄さんの腰を引き寄せそのままベットへ埋めさせるというそのテクだから何処で教えてもらったのかねキュヒョン君……

キスの合間の言葉に段々ボンヤリとし出した兄さんが潤んだ瞳を向ければ。そこにはとてもとても嬉しそうなキュヒョン君の笑顔が一つ。

「いつの間にか……貰ってたみたいですから……」

そう言ってまた、深くなる接吻。
ズルいと兄さんは思うのです。だってそんなのはきっととっくに気付かれてた筈………
彼はだから気付いてた癖に、気付かなかったフリをした……

ただ、それだけ。



「この……ッ………悪ガキ………」



「………それ最上級の、褒め言葉です……」



何時の間にやらクリスマスが終わりを告げる時となる。それでも止まない接吻に、零時を過ぎたと同時刻………兄さんがまたもや酸欠で意識を飛ばしたとか何とか………

そしてそしーて翌朝の事。起床したキュヒョン君のベットからは兄さんの姿は消えていて。代わりに昨夜は無かったベット横へとデカめの靴下がプラプラリ。
それは確実に兄さんからの贈り物であり、キュヒョン君は慌ててその中身を取り出して…………固まった。

そこには何処で手に入れたのか、以前日本でコンサートを行った時の。自分が歌った某日本アニメの主役である女魔導師のフィギアが一つ。


「…………………何で、これ……………?」


朝から仕事だという事も吹っ飛んで、石灰と化したキュヒョン君をミン君が不審な目で見る事となるのは後15分後のお話。







※という事で!(どんな事だ
まんまとXmas終了後の投下となりました【特別Xmas編】、このお話にて終了となります。
久々連投はやはり難しいですねしかも普通に小説として上げれば良かっただろーよと自分で自分に叱咤したという(汗

ここまで読んで下さった方々。私の与太話にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。
次にお目にかかる時はも少しマトモなお話を上げたいと思います(陳謝


ではでは皆様。過ぎてしまいましたが。

MerryX'mas