大変に残念なニュースを見ました


アフガニスタンで拉致された日本人、伊藤和也さんという方が、現地武装派組織タリバンの下部組織と思われるグループに殺害されました。 31歳の若さです。


遺族の方の姿をテレビ局は追いかけて、繰り返し報道しています。

事件のいきさつなどは、ネット上のニュースで確認できるので、割愛します。


いつも憤りを感じるのですが、報道の自由か何か知りませんが、

一番つらい肉親の顔や肉声は特ダネとしてお茶の間に無慈悲に提供されて、追い掛け回されます。

生の声を何としても画面に出したいのでしょう。トップニュースとして。

親より先に子が逝くのは悲しいに決まっていますが、「今のお気持ちは?」と聞かずにはいられないようですね。


まあ、ジャーナリズムとか吹きながら、正義感たっぷりに隠し撮りなど、犯罪スレスレの仕事をやるよりは、今回なんかはまだ良いほうですが・・


突然、英雄扱いを受けて、この世を去った息子のため、父は悲しみをこらえて、息子の死を無駄にして欲しくないと訴えています。


伊藤さんと言う方が命を賭けて、絶望的なほど危険な国、アフガンに赴いたのは

「大地に緑を」取り戻したかったんですね。


荒れ果てたアフガンの地を見て、復興に命を賭け、志半ばで倒れた彼の生き様には頭が下がります。


医療活動・水源確保して、井戸や水路の建設・荒地を開拓して水田や畑作り、など復興と一口で言い表せない過酷で厳しい日々だったと思います。


彼は、そんな日々の中で、現地の言葉を覚えて、村人と一緒に復興に力を注ぎ、希望を与えて、農業指導もしていたと知りました。

捜索には600名の村人も参加するという異例の体制でしたが、「外国人が全て出て行くまで殺戮はやめない」というタリバンの声明にある通り、残念な結果になりました。


私など、社会貢献とは口ばかりで、何も出来ていませんが、31歳の若さで逝ってしまった彼のような人がいたことを忘れないために、ここに記したいと思います。


伊藤さん あなたの遺志を継ぐ人がたくさん出てくるでしょう。

大地に緑が戻ると信じて