明けて月曜日も機嫌が悪かった。
いつも、昼はオットが作るのだけれど、機嫌が悪いときはしない。今日も気配がないので、ワタシが焼きそばを作った。2階にいたオットへ「お昼出来たよ」と言ったが「食べたくない」で終わり。
ワタシだけ食べ、オットの分は片付けておいた。
それからオットは来客があって打ち合わせ。このときは至って普通に、機嫌良く話をしていた。いつもいつもそうなのだけれど、かなり機嫌が悪いときでも、他の人にはごく普通に話す夫。そうやって外では気を張っているからこそ、家の者には不機嫌全開なのか…。そう思うと、他人にはちゃんとしてるのがほっとすることでもあり、反面、なぜワタシには?と腹立たしくもある。


話を終え、外へ出たオット。何やら買い物をしてきたようである。台所でごそごそしていたので、下へ降りて「晩ご飯作ってくれるの?」と聞くと「明日食べるカレーを作っている」とのこと。
うーん。じゃぁ夕食は作らないといけないのね。

仕事を終え、風呂を洗ってお湯をはり、入るようにすすめる。その間に夕食の支度をするつもり。昨日のこともあるので「ピザ作ろうか?」と聞いたけれど、即座に「いらない」という。だから入浴中に犬の散歩を済ませ、さっとできる和食にした。
でも、この日もオットはほとんど食べなかった。だから残り物をしまってお茶碗を洗っていると、片付けを手伝ってくれる。
それから先に2階へ上がり、パソコンで書き物をしていると、オットも上がってきた。もう寝るのかなぁと思っていたら、ワタシのイスにベターーーーとしなだれかかってくる。

しばらくは背中をさすっていたのだけれど、ほどほどにしてまたパソコンに向かう。
すると「オレよりブログのほうが大事なのかと怒って下へ降りていった。
ワタシも息抜きしたいのよ。それが書き物なんだから、それぐらいさせてよ。
(このブログは内緒で書いているので、オットは知らないのですが)

それからまた1時間。
たぶん大酒をかっくらったのだろう。べろんべろんでふてくされ、寝室に入っていった。
この激変ぶりは、また確実に悪い状態に戻っているな


翌朝。
6時過ぎには目を覚まし、散歩へ出かけるオット。機嫌は少し戻っているよう。
ワタシは8時頃に起きて下へゆくと、オットは台所のイスに腰掛けていた。
ワタシが出かける用意をしていると、ハハが出てきて台所を片付け始めた。
「カリカリカリカリ」キッチンのカレーの吹きこぼれをこすっている。

あぶないな
そう思った矢先、オットは2階へ上がっていった。
「今は調子悪いんだから、そういうことをするのはもうちょっと気を遣って」
ハハにそう言うと「でも、すごく汚れているから」というので
「人の様子を見てからやってよ。調子悪そうなのは見たらわかるでしょ!」と、またきつく言ってしまう。
ほんとに、どうしてこの人はこうタイミングが悪いんだろう。情けなくなる。


2階へ上がると、オットは耳を覆って仕事場に突っ伏している
やっぱり。
「ごめん、注意しておいたから。悪かったよ」
「あのババアは、どうして人の調子が悪いときにカリカリ音を立てるんだよ」
めちゃくちゃ落ちている
しばらくなだめていたが、ワタシは出かけないといけない。
「調子悪ければ、ゆっくり休んでて。無理しないで」
と言い残して仕事に出かける。そして午後は友人と待ち合わせて漢方医のところへ。人に紹介してもらったんだけど、メンタルな疲労や不定愁訴も丁寧に聞いてくださるということで、行ったのだ。たまたまこの日に予約が取れていたので。
そして鍼とレーザーをあててもらい、漢方薬を処方してもらう。それから友人とお茶を飲み、ほっとした気分で6時頃に帰った。

オットは犬の散歩に出ていたけれど、ワタシが夕食の用意をしていると帰ってきた。どうやら、あれから外出しリフレッシュしてきたみたいで、びっくりするほど機嫌が良くなっている。良かったぁ~。
しかし夕食時には、また昼間のハハの態度でからんできた。
そして
「ほしいと思っていたバイクがたまたま中古で出ている。これを逃すと二度と手に入らないから買いたい」
と言いだした。
あっけにとられ、思わず
「大型でしょ、それいくらするの?どこに置くの?またローンを組むの?」
と立て続けに聞いてしまう。
しまった。これは言ってはいけないのに。また自分で地雷を踏んじゃったよ。


みるみるオットの顔つきが険しくなった
「オレが自分でローンを組んで、自分の欲しい物を買うと言っているのに、どうしてダメなんだよ。お前にお伺いを立てないと、何も出来ないのかよ
が、ワタシも自分で自分が止められなくなってしまっていた。
地雷、踏みまくり。っていうか、手榴弾を投げていたのか。
「もう、いいよ。どうせワタシがダメって言ってもあんたはガマンできないんでしょ。好きにしたら。バイクでもなんでも買ってくださいな」
売り言葉に買い言葉
頭の奥のほうで、何かがガラガラと音を立てて崩れてゆく。