河合隼雄は、日本神話を分析して、重要な神なのに中心の神が何もしないことに気がついて日本人の心理構造が 中空構造であることを明らかにした。

アメノミナカヌシ(天之御中主神)、タカミムスヒ、カミムスヒのいわゆる「造化三神」の中で、アメノミナカヌシに関する情報はほとんどない。

中心に一つ「無為の神」を持つというのが
日本神話の特徴なのである。

ただし、「無為(無我)」ではあるけれど、
存在自体が無意味であるわけではなく、

それどころか、「無為」という中空構造をとることが、日本人の精神的な基盤にもなっている。

ゆえに 日本人は 物(個)より、何もない
空間を主体に物事をとらえる感性がある。

たとえば、日本の生け花は、
花自体(個)ではなく、空間全体から見る…。








イザナギ、イザナミ、その中間に ククリヒメ 。

スサノオ、アマテラス、その中間に月読。

日本の神話は、
エピソード満載の対になる神々の中間に
そういう 何もしない「無為の神」を配置する。

白か黒か、イエスかノーか、 という対立を包み込む、和らげる、和する。なんとな~くなんとかする。 

(良くも悪くも)曖昧なままにしとく、
まあまあ、なあなあにする。

そういう余地、対立の仲裁、全体を包む円。 

そういう実に日本人的な心の在り方が、
神さまの構図にもある。




天皇という存在も、日本の中心にいながら、
政治にかかわらない。

また 天皇家が大和に来る遥か以前の縄文遺跡からは、戦うための道具が発見されておらず、争って殺された人骨も発見されていない。

もしかすると 古代の日本は 中心に意志の明確な西洋的なリーダーが存在しなくとも、社会が円滑に動いていた 実に稀有な国だったのではないだろうか。


この日本神話を 森羅万象に当てはめて 
ビジュアライズすると、台風の目や つむじ、
銀河なども相似的な構造をしており、

周辺は渦状の動きがあるのに、
その中心は何も為さないスペースに見えてくる。








これは 我々の存在構造を示している。

つまり 中心に 何者でもない「無我(在る)」があり、その周辺に エネルギー的な衣服である  霊的な我、思考の我(メンタル体)、感情の我(アストラル体)、肉体(物質体)をまとっている。

別の言い方をすれば、エネルギー的な衣服を脱げば、皆 同じ一つの「在る(ワンネス)」なのである。


『在る』は 静寂の中ですでに完成されている。『在る』は 生まれることもなければ、死ぬこともない。

 世界中からどれだけ優れた人材や情報を集めても、『在る』以上に完成させることはできない。

『在る』には不足するということがなく、
 すべてがあり、それ自体で満たされている。






1882年にアメリカの歯科医のジョン・ニューブローが出版した 天使から啓示を自動書記した『オアスペ』にこのような記述がある。 


日本こそが かつて  太平洋に存在した、地上でもっとも神の栄光に包まれ繁栄した謎の大陸『パン』の残骸であり、そこに住む人々は “もっとも古く、もっとも神に近い人間であった” と。


新しい概念だと思うので 時系列に並べると、

かつて太平洋上に広大なパン大陸があって、一番最初の人類であるアス(アダム)から イヒンという新たな人種が誕生するのだが、そのきっかけとなったのは 宇宙から来た天使(別の生命体)であったという。



アス(アダム)から生まれた三種類の人間


一番左がアス(アダム)と天使(宇宙人)の掛け合わせで誕生したイヒン。
小柄で、黄色人種。

イヒンは創造主に選ばれた民だったと書かれている。
真ん中がイフアン。

歯科医のジョン・ニューブローのチャネリングによると、現在地上で生きている人間はだれもが神に選ばれたイヒンの血と、野蛮で戦争好きなドルークの血を持っているらしい。

ドルークの血が濃いと破壊的になり、人を殺したり、戦争をしたりする。一方、イヒンの血が濃いと、永遠の命を理解できたり、神の言葉がわかったりするそうだ。

では なぜ、
イヒンだけの地球にせずに、
ドルークと混血させたのかというと、

イヒンだけではとてもこの地球の過酷な環境で生きていくことができなかった、とある。

それで創造主と地球の神は一計を案じ、イヒンとドルークをあえて交配させてイフアン(上図の真ん中)という強い人種を作ったわけである。

やがてイフアンはイヒンを数で圧倒するようになり、地上で最強の生物(現人類のアーキタイプ)になる。

ただ イフアンは、都市を築いては 戦争ばかり繰り返すようになり、イヒンすら迫害するようになる。

そのようにして 他の大陸では、イヒンは全滅していったが、唯一 生き残ったのが この島国に移り住んだ日本人(縄文人)なのだ、という。






このチャネリング情報によると、24000年前にパン大陸(ムー大陸)が沈んだとき、洪水を逃れた138隻の船のうち2隻だけが、特別な役割を担って 『ザパン(パン大陸の残骸という意味)』に漂着し、縄文文明を築いた。

確かに 古代日本を見ると、縄文時代は1万年以上もの間、大規模な戦争もなく、比較的穏やかに文明を維持していたし、背が小さいことや、肌の色が黄色というのも イヒンと縄文人が ほぼ一致するのである。


以下 引用

パン大陸が2つに引き裂かれた後、パン大陸の北の残骸(ザ パン=日本のこと)にたどり着いたイヒンたち(縄文人)に首長は言った。

“見よ、あなた方は、これから24000年後に訪れるであろう『天国の御業』を解き放つカギとなるであろう。

というのも、あなた方は すべての人類の中でもっとも古い人たちであると評価されるからだ。 海を解放するまで、あなた方はすべての民族と国の中で特別な種族のままでいるだろう”


さらに こう続く


それゆえに、あなた方は、神の儀式と儀礼の名を守り、とりわけ大地と水、大空と船の名を保存し、舌と唇を使わずに 人間が喉を通して発するすべての音を保存しなさいそうすれば、神の栄光のときが来た時には、あなた方も光り輝くであろう ”と 続く。


海を解放するまで……とは、
 黒船が来航するまで…のことだろう

ペリーが来航して 明治維新につながり、
日本は一気に 西洋化していく。

最も気になる 日本に漂着したイヒン(縄文人)とその子孫(日本人)が なぜ『天国の御業』を解き放つカギとなるのかは、このアメリカの歯科医は触れていないが、

このイヒンの長は、天皇家の祖先(または天皇家以前の統治者)だと思われる。

そもそも
神の儀式と儀礼の名を守り”とは  何だろうか?

それは、この地に受け継がれている“大嘗祭=新嘗祭”という儀礼と関係しているのかもしれない。

では
すべての音を保存しなさい。”とは?

かつての日本人(イヒン=縄文人)は 
天の声(宇宙語)を聴くことができた。

天の声(宇宙語)を聴くことができたからこそ 
生まれてきたのが 実は 日本語。

日本語というのは 元々宇宙言語だったのである。

そして 
神代の日本語(パン語)の音は 宇宙波動の元であり、

その一音一音を神の音(姿)と捉え、
神名(神音=かな)としていた。

日本語の父音が母音に呼び掛けるのを夜這い(呼び合い)』といい、父音と母音が交わり合うのを『交合(まぐわい)』といい、そこから子音が生まれた。

五十宮(伊勢神宮)と関わりの深い 天皇とは
『天が下知食(しろしめ)す スメラミコト』で、

スメラとは統一であり、ミコトとは 御言
すなわち 言霊=音を意味するので、

イヒンの長の時代から 
天皇家に受け継がれてきている
“音(言霊)を保存するお役目”
が何かあるのかもしれない。

(※ジャパン(japan) や 昔のヨーロッパの人々が憧れた黄金の国「ジパング」も【パン】と発音するのは 偶然だろうか。)




平和だった縄文時代も紀元前1000年ごろから、大陸から別の人種である弥生人が流入してくることによって、大きな摩擦が生じる。

「もののけ姫」では、
自然を支配しようとする弥生的な力と
それに抵抗する自然界の力との闘い、

そして 
それをなんとか仲裁しようとする
縄文(イヒン)の継承者の少年の物語でした。


「プレアデス かく語りき」の中にも

日本の人々は来るべき大変化において極めて重要な働きをすることになるでしょう。日本人が果たすべく運命づけられている役割はきわめて重要なものです

という記述がありますが、


もしかすると 
日本という国は 
東洋と西洋の中間者、
自然と文明の仲裁者としての
お役目があるのかもしれない。


 〜好評なら 続く!?〜




新刊「愛を知ったネコ」のあとがきに

「シュタイナーと地球の未来」について書いたので

よかったら読んでみてください。