奇跡の時間…
三男の就職先の釧路に来ている。
去年引っ越しの時、父と一緒に行く予定にしていたがコロナの流行でギリギリになってキャンセル。
三男は遠く親元を離れた就職の引っ越しを全て1人で行った。
慌ただしい中、慣れない中、1人で全て行ったスタートはかえって出発の覚悟となった。
私達が一緒に行ってたら、帰った後の淋しさから入職に向かう気持ちがで遅れてた可能性もあった。
夏にもう一度釧路へ行く予定にしていたが、またまたコロナ流行にてキャンセル…
私も医療関係なのでもし無理に移動して感染でもあったら職場にも迷惑がかかる。
この移動で感染でなくとも周りからそう見られる。
コロナは指定感染症ゆえの面倒臭さがある。
今回GWの3日間、たまたま勤務に当たらなかった。三男も「後半で来ないか?」と。
89歳の父は元気だが年齢を考えると次は難しい。
「父と一緒に行きたい」
夫と次男も休みが取れたので早く計画を立てる。
しかし父は「北海道は行かないからな。キャンセルしろ」と何度も私に言う。
父と私はよく似てる。だからよくぶつかる。
父の扱いの上手な夫と次男に頼んで説得。
「この2人に誘われたら断れないよなぁ」と嬉しそう。
長男も休みが取れる事になり、急遽飛行機チケットを取る。
1ヶ月前、別居の孫がコロナ感染。前に罹った残骸だったようだが、私達も濃厚接触者となった。
父は「北海道は行くのか?キャンセルしろ」と怒り出す。
少し時間を置く…
行く3日前の夕食時に父が
「本当に良い人生だ。Tくん(夫)が来てくれたからのスタートだ。本当にありがとう」といつも言う言葉を繰り返す。
そのあとポソっと
「お前がいるからの今の生活がある。ありがとう。じいちゃんは文句ばかり言うけどな…」
「2度ある事は3度ある」になるのか
「三度目の正直」になるのか
コロナは治らないけど今はどこも規制されていない。
世界の情勢もいつどうなるのかわからない。
「後悔の無いように行動する」と決めた。
そして来ている。
この6人で一緒に旅行はもう無いだろう。
大切な時間を味わっている。