全仏2012第8日女子:いろんな選手がいるから面白い!! | テニテニホレホレ

全仏2012第8日女子:いろんな選手がいるから面白い!!

大会8日目、ミドルサンデー(って全仏でも言うのかな?)。

この日はトップハーフの4回戦。ベスト8を賭けた戦いです。

 
まず女子から。
この日はシャトリエ、ランラン、共に女子の試合で始まりました。

まずは3回戦で圧倒的な強さでラドバンスカをぶっ飛ばしたクジーと、
アナに吹っ飛ばされそうになりながらも、巧みに挽回して試合をひっくり返したエラーニ。

さてクジーがどれだけのプレーをするのか注目していたら、、、
(21) Sara Errani (ITA) d. (26) Svetlana Kuznetsova (RUS) 60 75
試合開始から連続8ゲーム連取されるという、ダメダメ状態。(-"-;A
http://www.daylife.com/photo/0e1Zgg65xK0T8?__site=daylife&q=Svetlana+Kuznetsova
プレーしているクジーも落ち込んだり、
http://www.daylife.com/photo/03A7gQl0pC2Gm?__site=daylife&q=Svetlana+Kuznetsova
イラついたり、
http://www.daylife.com/photo/0gMIgfBgS05d8?__site=daylife&q=Svetlana+Kuznetsova
またまたイラついたり、

どうにもこうにも上手くいかない。そんな感じでした。
見てるこっちも、前の試合の出来を見て期待していただけにあまりにも期待はずれな内容に、アチャ~、、、と、目も当てられないとはこういうことか、と気分は沈みがち。

でもあるんですよね。前の試合が調子良過ぎて、打てば決まるみたいな絶好調の後、
次の試合ではしつこくしつこく返球され、一向にウィナーが取れないし、結局無理して自分がミスを量産する、、、そしてドツボにハマって行く、、、そういうパターン。

ですがもういい加減ベテランの域に入っているクジーなので、途中から上手く切り替えて、修正してくれないかなぁ~と期待していると、一応第2セットからは多少ミスを減らし、我慢を続けてポイントを取るようになっていき、一時はブレイクアップでリードもし、このセットはクジーのものか、、、という所にまで行ったのですが、、、

結局エラーニにブレイクバックされ追いつかれ、そこからはまた平常心を失って焦り気味になったクジーからミスが出て来て、最後も自分のサービスゲームをキープできずに落として、ゲームセット、、、。

クジーもあの身体能力とパワーとテクニック、素晴らしいものがありつつも、どうしてもメンタルの荒さが、足引っ張っちゃうのねぇ~と思っちゃいました。

そして陣営で一生懸命応援していたコーチのグミーを見ながら、サフィンといい、グルビスといい、グミーはメンタルが才能の足引っ張るタイプの選手がことのほか好きなのか?オレはそんなサフィンにさえGS獲らせた男だ!!という自負があるからわざわざそういう選手を選んでコーチングしているのか?、、、な~んて考えたり。

一方のエラーニは、いいプレーしてました。自分のテニスをしっかりやりきる。本当にコレが大事ですね。いくらクジーにガンガン打たれようとも、しっかり守るところは守って、攻めどころをしっかり押さえてポイントを重ねて行く。
今年クレーのアカプルコ、バルセロナ、ブダペスト、3勝もしているだけのことはあります。
http://www.daylife.com/photo/0fPvahheO5gQC?__site=daylife&q=Svetlana+Kuznetsova
本当に嬉しそう。イタリアテニスの今後を支えて行くのは彼女でしょうね。
(誰かに似てるんだけど、、、う~ん誰だろう?モヤモヤする!!)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そしてこの試合と同時に行われていたのが、
ケルバーとマルティッチの試合。
(10) Angelique Kerber (GER) d. Petra Martic (CRO) 63 75

この試合、一見地味な感じで、大して興味も無く見始めたのですが、
コレが意外に面白く、さらに興味深いところも多かった試合なのでした。

まずは、今回多分初めて見たぺトラ2号のマルティッチ。
http://www.daylife.com/photo/0cie0uwdGce0Z?__site=daylife&q=Angelique+Kerber
こんな顔してます。整ってるけど、それほど記憶に残るタイプの顔じゃないかなぁ~?

でもスタイルはスゴクいい。
http://www.daylife.com/photo/010Rbua5RY49p?__site=daylife&q=Angelique+Kerber
脚がスラ~ッと長くて、ちょっとグラフを彷彿とさせる脚線美。
胸はそれほどないけど、無駄な脂肪もついてなくて、綺麗なアスリートな体。

そして何より思ったのは、、、どことなくエナンを彷彿とさせる、、、ということでした。
http://www.daylife.com/photo/07Yy0xdeZm7T3?__site=daylife&q=Angelique+Kerber
この後ろ姿もちょっと似てるでしょ?

顔は全然似てないし、バックも両手打ちなんだけど、
フォアを構えて少しガニ股でボールに近づいて行く姿とかは凄く似ていたし、
プレースタイルもチャンスがあればネットにガンガン出て行って、バシバシスマッシュで決めに行く(エナンみたいに絶妙ボレーでポイント取るってのはそれほど多くは無かったけど)。もうこのネットアプローチの上手さは大したもので、本当によくネットに出て行きスマッシュを打ってました。ロブを上げられても、かなり強引にスマッシュするぐらいスマッシュ好きな感じ(笑)。

久々に前に前に攻めて行くタイプのテニスをする選手だったし、まだまだ完成度の低いところはあるけど果敢に攻めて行く姿勢はカッコ良かったし、初めて見たけどプレーぶりはかなり好感度高し!!でした。う~ん、これからもっと活躍する選手になってくれるといいですねぇ~。

で、勝った方のカバ子ちゃん。(ケルバーを英語読みでカーバーと呼んでるから、決してカバみたいという意味じゃあ~りませんよ!)

今まではコレと言って引かれることも無かったんだけど、、、

なんだか、、、だんだん、、、面白く、いや好きになってきたかも!?σ(^_^;)

なんというか、ポイント間はものすごく冷めた表情で、
http://www.daylife.com/photo/07ylfRYf1qe3G?__site=daylife&q=Angelique+Kerber
↑こんな感じでツンとしてるんです。
「なによアンタ、さっさと自滅しなさいよ!」みたいな?
上から人を超見下してるような、コワ~イ感じ。(((゜д゜;)))

で、一旦プレーにはいると、もう一気にテンションが上がり、
http://www.daylife.com/photo/0blI7v62vgdG0?__site=daylife&q=Angelique+Kerber
どりゃあ~あ~あ~!!!と雄叫びのような声を出しながら厳しい一発でウィナーを取りに行く、、、
グワっと表情も一転、目をむいて、歯を食いしばり、
http://www.daylife.com/photo/0gjt1dh7b6dk0?__site=daylife&q=Angelique+Kerber
あの澄ました顔はいずこへ!?( ̄□ ̄;)!!
コワイ、コワすぎるんですけど、、、。(((゜д゜;)))

でも勝利を決めると、こんな風に、、、
http://www.daylife.com/photo/0aJ02rJ0RN8WN?__site=daylife&q=Angelique+Kerber
ちょっとブリッコも入れてみた!?かわいいところもモチロンありました!!

このツングワドヤデレ具合が(ツンと澄まして、グワっと吠え、決めた後はドヤ顔で、最後にチラッと甘いデレさを添えて、、、)、なんともいえない面白さを、いや興味深さを掻き立てる選手だなと再発見いたしました。

プレーぶりも、あの日本人女性なら共感する方も多いだろう太めの下半身から繰り出されるショットはパワフルで、さらにはレフティなんですよね~(っていまさら気付いたのか!?Σ\( ̄ー ̄;))。いや前から見る度にレフティなんだ~と思いつつ、すぐ忘れちゃうんですよね。でも今回はなぜかそのレフティ具合が試合中にスゴク印象に残ったので次回からは覚えていると思います(←ホントか!?)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そしてこの日一番のアップセットが次の試合。

(15) Dominika Cibulkova (SVK) d. (1) Victoria Azarenka (BLR) 62 76(4)

この試合、この日一番見ないといけない試合だったんでしょうけど、、、
最初の3ゲームほど見た時点で寝落ちしちゃった!!Y(>_<、)Y

アザレンカがブレイクしてリードした時点で、あ~やっぱりヴィカが勝っちゃうかなぁ~と、思ったところまでは記憶があるのですが、そこから次に気付いたら、、、
http://www.daylife.com/photo/05bibMWgh96ZW?__site=daylife&q=Dominika+Cibulkova
試合終わってた、、、。orz
チブルコワがマッチポイントで決めたところがリプレーされているところでした。
最初は寝ぼけた頭で何が起こっているのかわからなかったのですが、次第に大事なモン見逃したぁ~ということに気付いてガッカリ。

でもまあ、アザレンカのプレーもチブルコワのプレーもどんなものかは知っているし、最近のちょっと不調なアザレンカを見ていたら、あのちっちゃいボンバーガールのチブルコワがガンガン打ちぬいて、アザレンカをふっ飛ばしちゃったんだろうな、とは想像はつきます。
http://www.daylife.com/photo/03vM4hI9AU0cq?__site=daylife&q=Dominika+Cibulkova

過去にもチブルコワはそんなプレーぶりで大物選手を倒してきてますからね。
ユーロスポーツのコーナー「Game set & Mats」で、マッツ・ビランデルが、チブルコワの最大の武器はその絶対引かないメンタルの強さだというようなことを言ってましたが、私もこれには非常に同感。

だって、巨大化するテニス界で、あの身長で戦っていくには、ひるんだり落ち込んだり弱気になったりしている暇なんかないのよーッ!!ってくらい、チブルコワがメンタルの弱さでポイントを落とした場面って見たことない気がする。
どんなに苦しい時でも常に「ポイントは私から奪ってやるわ!!小さいからって舐めんじゃないわよ!!」っていう勝気なプレーぶりしか印象に残ってませんもん。

いつもポジティブで、アクティブで、プレイヤーズパーティーで自分がレポーターになったり、ノリノリで踊ってたりして、すごく楽しい女の子なんだと思う反面、その勝気過ぎる部分がちょっと鼻についたり、ツイッターでも顰蹙買うようなことを(本人は意識せずに)言ってしまったりして、悪い言い方するとちょっと軽はずみなパーティーガール風キャラ?でも完全には憎めない、、、うん、こういうキャラ、必要ですよね~ドラマ「WTAの女たち」には。イイ色どり添えてると思う。(* ̄Oノ ̄*)

プレーぶりもポンポンはずむゴムマリのようで、ショットはキレキレだし、見ていて爽快。それにキャロ、ヴィカなんかのちょっと天狗になりかけのニュークイーン達の鼻っ柱を見事に砕いてくれる、ホントナイスなカウンターパート的役割演じてくれる。

でもなかなか頂点に立つまでには行かないんですよねぇ、、、なんとか残りの試合も頑張って頂きたいもんです。

、、、が、次の相手はサムなので、そんなに頑張らなくてもイイですよ~!!

で、負けたアザレンカは、ウィンブルドンの前哨戦である芝の大会はすべてスキップするそうな。
"I'm gonna kill myself."なんてことを言ってたそうだし、よほど堪えてるみたい。シャラポワの今後の出来次第でナンバーワンの座も失う可能性もあるそうだし、、、女子によくあるナンバーワンになった後、初GSとった後によく見かける超スランプに陥らないといいんですけどね。

でもちょっと安心しました。最近のアザレンカの良過ぎるくらいの出来の良さが、何気に気持ち悪かったもん(笑)。人間そうそう性格変われませんよね~!!またあのイライラするアザレンカが見れて、ちょっと嬉しかった全仏でもあったりした私です(←イケズな性格( ̄▽+ ̄*))。
・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして最後はサムとスローンの試合。
(6) Samantha Stosur (AUS) d. Sloane Stephens (USA) 75 64

ホントはセンターコートの最後に組まれていたのかな?
でもジョコビッチがフルセットやったりして長引いたために、こっそりと、ひっそりと、気付いたら一番コートに回されて、試合が始まっておりました。

ライストの調子が悪くて、あまりちゃんと見れなかったんだけど、
たしか第1セットは先にスローンちゃんがサムをブレイクしてリードしたんですよね。
http://www.daylife.com/photo/0dvu3NA1rpe4k?__site=daylife&q=Samantha+Stosur
(彼女のウェア、アンダーアーマーなんですね。“あの”べサニー(マッテク・サンズ)と一緒のブランドとは思えない普通なカワイさ。( ´艸`))

それで、アラ?サムの球にも手こずることなく平気なの?この子、、、さすがにW姉妹の後継者になるやもしれぬポテンシャルの持ち主、、、マズイことになるかも、、、

と、ヒヤヒヤしたのですが、結局そこからサムがブレイクバックし取り戻し、そのセットを獲ってからは、ベテランの貫録で勝ち切った、という流れだったように思います。
http://www.daylife.com/photo/03uL8vFeZhesq?__site=daylife&q=Samantha+Stosur
チキンなハートのサムには、センターコートよりも一番コートでひっそり試合してる方が圧倒的にやりやすかっただろうから、まあこれはこれでよかったんじゃないかな?

そして、試合後に、来るファン来るファンにオートグラフ書いたり、写真撮って~と頼まれれば一緒に写ったり、時間を掛けてファンサービスをしていたサム。あ~ホントイイ人ぉ~!!大好きなファミマのおにぎり差し入れしてあげたいっ!!(←安っ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・

ということで、
トップハーフQF進出者は、

チブルコワ 対 サム
ケルバー 対エラーニ

オオッ!!一応この中でGS優勝経験者であり、全仏決勝進出経験者はサムのみ!!
これは中々なチャンスじゃないですかぁ~!!( ̄▽+ ̄*)
いやぁ~本当に頑張ってタイトル獲って欲しいなぁ~。

さて、ボトムハーフは競合がまだウヨウヨしてますが(GS優勝経験者が3人います)、誰が勝ち上がってくるでしょうか?