ナルビー・マネージメント!? | テニテニホレホレ

ナルビー・マネージメント!?

ウィンブルドンまでは大人しくしていようと思っていたのですが、、、


まあ先週の大会、予想に反していろいろありましたので、ちょこっとだけ。

まずはナルと言っても、、、じゃなくてナンと言っても、

クイーンズの決勝でのアレ、あの事件です。

ロディック&マレーという過去チャンプである二人のアンディが二人とも初戦で敗れたり、大会序盤から荒れに荒れてましたが、
まあ最後の最後でこんな大荒れが待っていようとは、、、誰が予想できたでしょう?

チリッチ対ナルビーという、芝の大会の決勝では非常に珍しい顔合わせになった決勝。

ナルビーが第1セットのタイブレを取り、
第2セットも競りながら進んでいたセット半ば、、、3-3。

ナルブーが自分のサーブを落としたポイントで、そのままこんなことしちゃいました。

http://www.daylife.com/photo/0bUhcrm1JD6S0?__site=daylife&q=tennis
弁慶の泣きどころが血まみれ、、、ア~痛そう!!Y(>_<、)Y

で、結局、スポーツマンらしからぬ行為をしたということで失格。
試合はそこで終わり、相手のデフォルトという形でチリッチの優勝となったのでした。
http://www.daylife.com/photo/0fteeZE9DQenR?__site=daylife&q=Marin+Cilic
Marin Cilic def. David Nalbandian 6-7(3) 4-3 default

私は、日曜夜は見たい海外ドラマが目白押しで、前2週、全仏のおかげで見れていなかったから、キャッチアップするのに9割テレビに集中しながら、一応PCでライストも流して流れを大雑把に把握、、、みたいな状態だったんです。

で、ふとPC見たら、会場中がブーイングの嵐。
いったい何が起こったんだ!?( ̄□ ̄;)と、しばしツイッターで情報出てくるのを待つのと同時に画面を注目していると、↑のようなのがリプレイされ、状況を理解。ナルほど。

それで、選手二人が握手し、しばしブーイングは続き、その中をトロフィーセレモニーの準備は続けられ、不穏な空気の中チリッチの名が呼ばれ、アッサリとトロフィー授与と優勝コメント。

そこで終わっていればまあ良かったのですが、
その後にナルビーにもコメントを述べる機会が設けられ、

ナルビー、、、とりあえず各方面に謝罪の言葉を述べたのですが、最後にATPに対して怒り爆発!!
「自分は今回みたいに間違いを犯して、このように代償を払わされる(結局今大会での獲得賞金&ポイントは無効になり、その上1万ドル(約100万円)だかの罰金もあった模様)。だけどATPは選手達にたいして間違いを犯すくせに、全く責任を取ろうとしない。」
、、、のようなことをイヤミっぽく言おうとしたのかなぁ~?でももう抑えきれない、今までしていた我慢も限界、つい堰切って感情的に言ってしまった、、、という感じでぶちまけちゃいました。

一応ナルビーのオンコートでのコメント部分抜粋&ナンチャッテ訳
“First of all I’m very sorry, very sorry to do that, Sometimes you get very frustrated here on court and it’s tough to control that and sometimes I do a mistake. I agree with that. It’s a very tough moment to end a final like that.”
「まず最初に、こんなことになって本当に申し訳ありません。
時に選手はコート上でとてもフラストレーションがたまり、それをコントロールするのが難しいことがあります。時々私も間違いを犯します。それには反論しません。このように決勝を終えることは非常に厳しい瞬間であります。」

“But sometimes we feel so much pressure from the ATP, trying to play a lot of tournaments,” he continued. “Try to play in the wet conditions the ATP does not do anything to us. Today they do a mistake, I have to play like that. Sometimes I disagree with that. I agree I do mistake. But sometimes everybody does mistakes. And I do not feel it has to end like that, especially on a final.”
「しかし、私たち選手はATPから非常に多くのプレッシャーを感じているのです。多くの大会でプレーするようにというプレッシャーを。コートが濡れた(危険な)コンデションでプレーするようにさせるけれども、ATPは私たちに何も(安全策)をしようとしない。今日、彼らは間違いを犯した。私はそういう状況のなかでプレーしなければいけなかったんです。時にはそう言うことに同意できない。自分が犯した間違いは認めます。だけど誰だって間違いは犯す。そういうわけで、こんな形で、特に決勝を終わらせなければいけないというのは正しいことだとは感じない。」

そしてルールについては理解しているかと訊かれて、
“But there is a lot of rules and sometimes they didn’t do anything. The rulebook is very big and I can tell you that ATP do a lot of mistakes, a lot of mistakes to the players and nothing happens. That’s why players disagree to the ATP.”
「しかし、多くのルールがあって、時々彼らは何もしないこともあった。ルールブックはとても大きい。ATPが多くの間違いをしているということは断言できる。多くの間違いを選手達にするけれど何も起こらない。そういうわけで選手達はATPに賛成しないんだ。」


ココまでがコート上でのコメントだったかな?
そしてその後の記者会見でもモチロン突っ込まれて質問され、
ATPに対するコメントに対しては、
年の初めに、ATPに対して批判することは許さないという同意書に選手はサインしなければいけないんだと発言したそうで、、、
http://www.daylife.com/photo/01tXdplcjQePj?__site=daylife&q=Marin+Cilic

“If you don’t want to sign, you cannot play ATP tournaments,” Nalbandian explained to reporters. “So you don’t have chance to ask, to tell, to change something, nothing. So if you don’t sign, you don’t play and you have to agree 100% what the ATP says. Maybe this is not a case, maybe. But sometimes ATP puts a lot of pressure on the players, and sometimes you get injured because you play on dangerous surface and nothing happens. Keep rolling. Keep rolling all time. Nothing pay for that.”
「もしサインしたくないなら、ATPが運営するトーナメントでプレーできない。そういうわけで、何か頼んだり、変えてくれるように意見したりする機会さえないんだ。全く。もしサインしなければプレーできない。ATPが言うことに100%同意しなければならない今回のことはそれに当てはまらないかもしれない。多分。しかし時にATPは選手に多くのプレッシャーを掛けてきて、その結果、危ないサーフェスのコンデションでプレーしなければならず、時にケガをする。それでも何も変わらない。いつだってそのまま行くだけ。彼らは何も責任を負わないんだ。」


そして、ATPへの不満をあのタイミングで言ったことについて訊かれて、
“I will say all the times that I have to say it, because is what I thought. Who says the timing is perfect? Never is perfect.”
「どの道言っていただろう。それは言わなければいけないことだったから。だってそう思っていたことだし。パーフェクトなタイミングだったかって?パーフェクトなタイミングなんてありえないから。」


とまあ、こんな感じで昨日はナルビーが一躍話題を振りまきまくり、、、おこぼれ優勝しちゃったチリッチは、、、それでさえ影薄いのに、見事にスポットライトから追い出されちゃった感は否めない。でもチリッチもリードされていたけど頑張ってたんですよぉ~。上手く試合引っくり返して優勝していた可能性だって十分あったプレーぶり。でもまあ、、、普通に優勝していたらほぼ記憶に残ってなかっただろうから、記憶に残る残らないの基準だけで判断したら、まあよかったかも!?(←よかないだろっ!!Σ\( ̄ー ̄;))

まあナルビーには同情する部分もあるし、
その後、観客か視聴者から通報?があったらしく、警察が暴行容疑でナルビーを捜査するにも至ったそうな。
Assault complaint filed against Nalbandian

ケガした線審は応急処置を受けて、医者の診察を受けた以上のことはないそうなので、別にそこからナルビーが逮捕!!、、、なんてことはなかったみたいだけど。

それでも人をケガさせちゃイケマセンねぇ~。
あの“セレナ様さえ”すんでのところで暴言で留めて、ボールを線審の喉にぶち込むなんて暴挙にはかろうじて及ばなかったんですから!!
いくらワザとじゃないとしても、イライラしながら運転していて、ついうっかりスピード出し過ぎで交通事故起こし、人をケガさせたら、それ相当の責任を負わないといけないのと同じ道理だと思います。

それにしてもモッタイナイなぁ、、、ナルビー。
あのストロークセンスは素晴らしいし、全盛期のRog様相手にマスターズ決勝で勝って優勝してるぐらいなわけだし、そのテンパーをしっかりコントロール出来て、練習、トレーニングが好きで好きでたまらないというくらいで体も絞りまくってキレキレ、、、とかだったら、過去10年の歴史も多少変わっていたかもしれないのにねぇ、、、と思ったり。GSの2、3個取れてたかも、ね~?

ということで、そんなナルビーに捧ぐテニコラは、

もうそのものズバリの

「Anger Management」
http://ameblo.jp/takecare919/
元画像はニコルソンです。
http://ameblo.jp/takecare919/
作ってから気が付いたんだけど、
この映画って、アダム・サンドラーがアンガー・マネージメントを受けにニコルソンがドクターしてるところに行くんでしたね。ナルビーをサンドラーの方に入れるべきだったか、、、でもま、いいかっ!!(^O^)/(笑)(←これくらいの“こだわらなさ”が楽に生きる秘訣でしょうかね?(* ̄Oノ ̄*))

しかしATPの記事で、ナルビーがATPを批判したこと完全スルーだったのが、可笑し恐ろしかったです。そんなもんよね。どこでも。お上ってやつは、、、。('-'*)(,_,*)('-'*)(,_,*)

・・・・・・・・・・・・・
そしてクイーンズ決勝より先に決着ついていた、ドイツのHalleでは、
なんとなんと、34歳ハースが絶対本命Rog様をストレートで倒して、09年のここHalleでの優勝以来の優勝。自身13個目のツアータイトル。
Tommy Haas def. Roger Federer 7-6 (5), 6-4
http://www.daylife.com/photo/09v87tCfWe4n6?__site=daylife&q=tennis
ハレのトロフィーってこんなだったっけ?
今年はRog&ラファが参戦だったから豪華にしたのかな?σ(^_^;)

まさかハースがRog様に勝つなんて、ホントビックリ。
勝ち上がりが、トミッチ、マルセル、ベルディヒ、ラファを破ったコーリー、そしてRog様。トップ10選手二人と20~30位ぐらいの選手3人破って来てるんだから、さすが元世界2位の選手。昔取った杵柄。

娘の為に出来るとこまでプレーし続けるんだ~っていう必死さが、
昔はカッコつけてスカしてるな~って感じだったハースが、もうなりふりかまわずウィニング・アグリーって感じの必死なプレーぶりが、
膝にもテーピング、シャツ脱いだら腰にもガッシリテーピング、、、もう体ボロボロですねん、、、って感じのベテラン選手の哀愁が、

なんだかイイナぁ~と感じた決勝でしたね。

一方のRog様は、
う~ん、ピークはマドリッドだったということかなぁ?
それ以降イマイチピリッとしないプレーが続いているような?
(と言いつつ決勝まで来てますけど、それはRog様の基礎点が高いからこそなせる技)

この試合でも変なミス連発。ネット、アウトはよくするし、終始イマイチゾーンに入れないスッキリしない、彼にとっては耐えのテニス。

試合序盤、先にブレイクしてリードしていたにも拘わらず、そこからブレイクバックを許し、結局タイブレに。タイブレでも確か先にリードしていたと思うけど、ここでもハースに逆転を許す。
第2セットはイーブンで進みながら、終盤でハースがブレイクし、そのまま勝ちきりました。Rog様らしくない展開。

う~ん、芝の王様Rog様のこの出来加減、、、
今年のウィンブルドンは、、、荒れそうなかなぁ~???(;´▽`A``

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女子の結果だけ。
オーストリアだっけ?のBad Gadteinではコルネが優勝。
Singles - Final
(7)Alizé Cornet(FRA) d. (2)Yanina Wickmayer(BEL) 75 76(1)

雨にたたられまくっていたバーミンガムでは、
QFまで進出していた土井選手に勝ってきたヤン子を破って、
ウダンがツアー初優勝。
http://www.daylife.com/photo/020m4wLfbsggR?__site=daylife&q=Melanie+Oudin
(Q) Melanie Oudin (USA) d. (5/WC) Jelena Jankovic (SRB) 64 62
あの09年の全米以降、昨年の全米ミックスで優勝した以外は大して成績残せてなかっただけに、これからの活躍が期待されるところ。
他のアメリカ女子の若手も活躍し出しているし、いい刺激受けているのかもしれません。

ヤン子は、、、久々に優勝して勢い取り戻したいところだったろうに、、、さすがにスケジュールで連戦になって疲れが出たかな?

まあこの取れそうで取れない、そんな感じがヤン子っぽいといえばヤン子っぽい!?( ̄▽+ ̄*)

今週はキムがオランダの大会で復帰。すでに初戦は勝利しましたが、相変わらずのローラーコースターぶりでした。まあ久しぶりでしたからね(と思うことにしよう)。
今大会は適当に試合勘戻して貰って、本番はウィンブルドン。是非最後の参戦、有終の美を飾っておくれ~!!