スピードスケート男子500メートルで銀メダルと銅メダルを獲得しフラワーセレモニー後に記念撮影する長島圭一郎(左)と加藤条治(15日、バンクーバー)
やりました!
銀メダルと銅メダル!
一つの表彰台に日本選手が2人。
強かったころを思い出させる光景だった。
15日のスピードスケート男子500メートルで長島圭一郎(27)が銀メダル、加藤条治(25)が銅メダル。
ともに日本電産サンキョーに所属するライバル同士が、日本スピード陣に2大会ぶりのメダルをもたらした。
長島は1回目6位と出遅れた。
でも、あきらめない。「2回目はすっ転んでもいい。飛ばしていこうと」。
2回目はトップの34秒87を出し、ゴール後にメダルを確信。
コーチとハイタッチして勢い余って転倒した後も、氷上でガッツポーズを繰り返した。
加藤は1回目、最初のカーブでバランスを崩しながらも3位の好位置に。
最終組で滑った2回目は35秒07とやや伸びず、タイム表示を見て「ああ」と頭を抱えた。
「てっぺんを取れなくて悔しい」。
それでも胸を張れる銅メダルだ。
遅咲きの長島、早熟の加藤と言われた対照的な2人にも共通点はある。
それはトリノ五輪での屈辱。
長島はまったく通用せずに泣き、加藤は優勝候補の重圧に負けた。
バンクーバーで借りを返したい-。
普段はそんなに多くの言葉を交わさない2人だが、お互いの胸の内はよく分かっていた。
長島は「一緒に表彰台に立てて良かった」。
加藤も「長島さんも金メダルを狙っていたと思う」と言った。
残るは金メダル。
日本選手団の橋本聖子団長は「2人ともこれで満足していないでしょう」と尻をたたく。
不振に苦しんでいたスピードスケート界に次の夢が膨らんだ。
おめでとうございます(^o^)
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