夕方から降り始めた雨がシトシト降り続け、

帰る頃には本降りになった。


自転車で出てきたんだけど、

駐輪場に置いて帰ることにしてタクシーを拾う。


運転手さんは、どうやら血の気の多いタイプらしく、

私が乗っている間ニュースを聞きながら、

ブッシュ政権を罵倒し、

宇宙へ向かうのはブラジル移民と同じだとのたもうた・・・

おまけに私の住んでいる場所は、○○通りと言うのだが、

やたらと路駐が多く運転の邪魔になる。

そのせいだかわからないけど、

八の字の方もいらっしゃることから、「外道通り」とおっしゃった。


なるほど・・・・


9月に入ってから急に気温も下がってきたようで、

夜、窓を開けて寝ていると、

肌寒さに目が覚め、布団を引き寄せ寝なおすようになった。


こうして秋が深まっていく・・・

気がついたら街路樹が紅葉し、

いつか出かけたあの渓谷のもみじの色鮮やかだった事、

日が落ちるのがすっかり早くなり、

何となく人恋しく、家の灯りがやけに暖かそうに見えること、

夕ご飯のおかずには温かいものや汁物が欲しくなる・・・



そんな記憶はいつの秋の始まりだっただろうか・・?