何処に居ても君は

わかりますよSalinero!

 

私の銀の龍は、Salineroです(⋈◍>◡<◍)。✧♡

 

夏彦 オデ君、ボス様の半年ぶりのブログ更新!ほっとしましたよ。

三わんともに、持病乗り越え、而もボス様の手術やら、

北海道の生活

野趣に富み、素敵でありながら、毎日の生活は大変ですね。

お空の上のオデファミリー一族と共に、地上のご家族を見守ってくださいね。

 

名句名歌鑑賞様、リブログさせていただきました。

 

 
行きたいです
再びの総見院

横の鍋石は、いいです、見ませんぞよ

 

 

 

年末から、本棚の整理をしている
睦月半ばを過ぎつつも、未だに終わらず・・・・
デジャブです。
こんなことが、ずっと以前にもあった。


学生時代、自分の部屋の本箱に収まらなくなった

「所蔵物」を取捨選択する作業・・・

その時も生き残った 日本文学全集
樋口一葉・・・たけくらべ
それだけでは我慢できず、神田を探した、一葉の全集・・・彼女が居た。
一葉が、24歳で肺結核で亡くなるまで
書きつずった日記の一部・・・しのぶぐさ

それも、神田で見つけた。・・・今ならアマゾン検索か???
今なら、台東区浅草近隣の『樋口一葉記念館』で、入手できまするが・・・・・

はい、、、、、、、、

とりこになりました。。。。。。。。。。。

 

家にありしひつくぎさしをさめてし恋のやつこのつかみかかりて  保積皇子

開いたら、文章に吸い込まれました・・・・

古典文学を完全に自分の血潮に取り込み
理解し
その心をくみ取り
そこを、基礎の教養の知として、

一葉は
源氏物語
伊勢物語
万葉、古今、新古今の醸し出す燻蒸から
新しい 『その後の浮舟たち』を描こうとしたのでは・・・・

かって、受けた文学講義を思い出した

そんな一葉は『源氏物語』を最高の物語と評しながらも、
作者式部に敬意を払いつつも
溢れんばかりの共感を、「清少納言」にそそぐ
彰子のサロンで「日本記の局」と

一条帝の賞賛を得て
宮仕えを「憂き事」としながらも、

式部は、多くの人に守られ
作者としても女房としても
安定の中に居た。

清少納言は清原深養父、清原元輔の家をバックとしていたが、
夫と娘とは疎遠

お仕えする 憧れの皇后宮定子は25の若さで身罷り、

孤立無援の中
『枕の草子』を
いわば、

中の関白家、定子の宮、残された三人の親王、内親王のための
鎮魂歌として書き上げる。
紫式部が、その物語に登場させた 女君の誰よりも 

「女性」であるなら
清少納言は、男女の性を超えた、
感性を盾に 忠誠心を鉾に 


すくっとたった「孤高の研ぎ澄まされた 精神」ではなかろうか
遊び 浮かれ、競い、笑い、感動し、誉める、得意に思う
その生き生きとした、日々の底流に流れる、燐光を放つ哀しみ・あはれが

踊るような
畳みかけるような
活写の文章のはざまに、「下ゆく水」のように、奏でられる。

                     みくしあげ・・・・・・松岡映丘

 

一葉こそ、彼女自身の体感から
父と兄を失い、
母と妹と自分の生計を、
自らの筆一つで建てていかなければならない現実から、

知ることを得た
近世における、最大の 
少納言の理解者となる。

 

             美登利・・・・鏑木清方

 

源氏名を彷彿とさせる
作品名 

うもれ木
大つもごり たけくらべ にごりえ 十三夜 うらむらさき 雪の日 

五月雨・・・・・

そこに登場する男女

物語の世界では、悲恋はやがて、「宿世」のしがらみに諦めを抱きながらも、
救いが突如 あらわれる・・・

光君のような「超越した物語の中のヒーロー」
貧窮に落ちていく大君も中君も

「宿世」に縁って薫君、匂宮に救われる。
明石君の栄光は、
一葉の世の「浮世」では、「物語」そのものの、

願ってもあり得ない 世の倣いであったはずだ。

若紫として、源氏に発見され
紫上として、自分を日々育て上げた、物語の女主人公を
作中で一番、不幸な境遇に追いやった
個人の資質では、どうしても 越えられぬ

「身分」~宿世・・・世間の倣い

紫上を「諦観」として 

突き放した 「幸せ」は
浮舟の出家では、ついに 完結しなかった。

 

一葉は
「すくせ」から解き放たれた 近世の女性を

自由とは思わなかった。
より、現実的な「浮世の倣い」という不自由が、恋愛の前に立ちはだかる。


恋草を力車ちからぐるま七車ななくるま積みて恋ふらく我が心から・・・・広河女王・・保積皇子の孫


幾ら、恋草を七車に積み込もうとも、車は動かせない。
世の倣いが立ちはだかる
美登利も
お園もお蘭もお関もお京もお律も

「その後の浮舟たち」は、物語から、新しい「小説」へと
恋草を積み込み、恋を完成させようとするが、

浮世は冷たい
尼になる代わりに
『花ごもり』の与之助を慕う、従妹のお新の言葉(決心)に現されるように
世の倣いを受け入れ、
それもしかたがないと自ら受け止め
その流れの中で、自己の幸せを求める  強さ=浄さ
 

       降る雪はあはにな降りそ吉隠よなばり猪養ゐかひの岡の寒からまくに   

文集の御簾をあげたら



そこは 雪景色
万葉の歌人・・保積皇子が、思い人但馬皇女(高市皇子妃)を偲んだように


降る雪はあはにな降りそ

一条帝も、雪の日の大葬に、定子の宮の霊屋を偲ばれたであろう


奇しくも
一葉も24歳で、この世を去る
源氏物語の水先案内となった 枕草子
物語りを書いた人も
描かれた人も

万葉も
平安も
明治も

そして、昭和、平成、令和と


いきいきと

生き方の異なる 命を奏でる

 

 

炭櫃の
あたたかさが、時を超え

梅壺に住まわれた、梅を愛された佳人の白き手を

空に誘う。


千年を超える・・・・・この  時  よ