【解説】

吉星

□三皇星（さんこうせい）

・ 顕星（けんせい）

最大吉星、凶を抑え凶作用を解く働きがあります。

道教の最高神「玉皇大帝」を意味し、天地万物を統御し、諸神を統率し、五常八徳、文武両道を司ります。

・ 曲星（きょくせい）

最大吉星、凶を抑え凶作用を解く働きがあります。

主に玉皇大帝を補佐し、南極・北極を統御し、天・地・人界の軍事を司ります。

・ 傳星（でんせい）

最大吉星、凶を抑え凶作用を解く働きがあります。

北極星の神格化で、萬星を統御し、日月星辰、人々の生死などを司ります。

□歳徳（さいとく）

「歳中の徳神」の意味で、最大吉星です。いかなる目的にも適し、凶を抑え凶作用を解く働きがあり、他の吉星と重なればさらに吉作用が高まります。

 

五黄（ごおう）

『玉鏡』には「八山は五黄が来たるのを最も恐れる」とあります。

八山とは八方いずれの方位に坐す建物、どんな方位に建つ建物でも、という意味です。

五黄がめぐれば、たとえ吉方でも金銭を損失し、凶方なら災禍はさらに深刻になると説かれています。門や玄関、部屋、坐山方、宅向にめぐっても災厄の火種になるため、五黄の方角は土地開発、新築、増築、増改築、補修、旅行、移転、赴任、留学などいかなる目的にも適しません。五黄を制御する方法はありますが、危険を伴うため一般には勧められません。

 

二十八宿（にじゅうはっしゅく）

【角／かく】寅午戌の木曜日。衣類の着初め、棟上げ建築、結婚などに吉。葬式は凶。

【亢／こう】

亥卯未の金曜日。衣類仕立て、物品購入、結納に吉。建築は凶

【氐／てい】

申子辰の土曜日。結婚、開店、新規事業開始に吉。仕立てた衣服の着初めは凶。

【房／ぼう】

巳酉丑の日曜日。結婚、旅行、移転、棟上げなど新規事業開始を始めるに吉。

【心／しん】

寅午戌の月曜日。神仏の祭祀、移転、旅行に吉。結婚、建築、挙式は凶。

【尾／び】

亥卯未の火曜日。結婚、開店、移転、新規事業の開始に吉。仕立てた衣服の着初めは凶。

【箕／き】

申子辰の水曜日。動土、物品仕入れ、集金、建物の改築に大吉。葬式は凶。

【斗／と】

巳酉丑の木曜日。とくに土を掘ることに大吉。倉庫の建造、新規事業の開始茂吉。

【牛／ぎゅう】

寅午戌の金曜日。吉祥宿なので、何事にも良い。とくに午の刻（午前11時〜午後1時）は大吉祥の日柄。

【女／じょ】

亥卯未の土曜日。稽古事を始めるに吉。訴訟、争論、かけあいごと、婚姻、葬式は凶。

【虚／きょ】

申子辰の日曜日。学問を始めるに吉。相談、かけあいなど積極的に行動するのは大凶。

【危／き】

巳酉丑の月曜日。壁塗り、船の建造、酒造りに吉。高所での仕事は大凶。

【室／しつ】

寅午戌の火曜日。婚姻、祝い事、神仏祭祀など何事にも良い。

【壁／へき】

亥卯未の水曜日。新規事業の開始、旅立ち、婚礼に大吉。ただし南へ行くのは凶。

【奎／けい】

申子辰の木曜日。宮造り、棟上げ、井戸掘り、神仏祭祀、旅立ちに吉。

【婁／ろう】

巳酉丑の金曜日。動土造作、結婚の相談ごと、契約、取引開始、造園に吉。

【胃／い】

寅午戌の土曜日。公のことに関与することは吉。逆に私事にこだわると凶を招く。

【昴／ぼう】

亥卯未の日曜日。神仏詣り、祝い事、家畜ペット購入、新規事業の開始に吉。増改築は凶。

【畢／ひつ】

申子辰の月曜日。神仏祭祀、結婚、屋根ふき、棟上げ、取引開始すべて吉。

【觜／し】

巳酉丑の火曜日。稽古始め、山仕事初め、運搬始めに吉。仕立てた衣服の着初めは凶。

【参／しん】

寅午戌の水曜日。物品仕入れ、倉庫納入、新規取引開始、祝い事などに吉。

【井／せい】

亥卯未の木曜日。神仏参詣、種まき、動土、建築、落成式など何事にも吉。

【鬼／き】

申子辰の金曜日。大吉日。祝い事なら何でも良い。ただし婚礼のみ凶。

【柳／りゅう】

巳酉丑の土曜日。物事を断るのに適。結婚、新規事業の開始は凶。

【星／せい】

寅午戌の日曜日。乗馬初め、トイレ改造に吉。婚礼、祝い事、五穀種まきは凶。

【張／ちょう】

亥卯未の月曜日。就職、お見合い、神仏祈願、さまざまな祝宴、和合ごとなら何でも良い。

【翼／よく】

申子辰の火曜日。耕作始め、樹木の上替え、種まきに吉。高所での仕事は凶。

【軫／しん】

巳酉丑の水曜日。地鎮祭、棟上げ、落成式、神仏祭祀、祝い事に吉。

 

十二直（じゅうにちょく）

【建／たつ】

宜：祭祀、起伏、取引、旅行

忌：結婚

【除／のぞく】

宜：祭祀、起伏、結婚、旅行、入宅、動土、取引。

忌：結婚

【満／みつ】

宜：結婚、祈福、旅行、祭祀

忌：葬式、赴任、求医

【平／たいら】

宜：リフォーム、補修

忌む：旅行

【定／さだむ】

宜：祭祀、祈福、結婚、納財

忌：訴訟、旅行、交渉

【執／とる】

宜：旅行、動土

忌：入宅、開店

【破／やぶる】

家屋の解体以外は何事にも不向きな日

【危／あやぶ】

宜：なし

忌：入宅、結婚諸事に宜しからず。

【成／なる】

宜：結婚、開店、リフォーム、動土、葬式、取引、旅行、契約、

忌：訴訟

【収／おさむ】

宜：祈福、赴任、結婚、リフォーム、動土、入学、開店、取引、売買、契約

忌：葬式

【開／ひらく】

宜：祭祀、祈福、入宅、結婚、リフォーム、動土

忌：訴訟、葬式

【閉／とず】

宜：リフォーム、動土

忌：旅行、結婚

 

解説

祭祀：神様を祀ること。

祈福：神様にお祈りすること。祈願すること。

結婚：入籍、結婚式を挙げること。

搬家：引越しをすること。

動土：土を動かす、掘ること。例えば家を建てる前に土を掘り起こすことや、土を耕すこともこれにあたる。

交易：取引をすること。株の売買なども該当する。

取漁：釣りをすること。

理髪：髪の毛を切る、整えること。

買房：家、部屋を買うこと。

納財：財産を納めること。銀行への入金などが該当する。

沐浴：マッサージなどを受けて体を整える、清めるような行為のこと。

出貨：荷物を出荷すること。

坐船：船に乗ること。

除虫：害虫を駆除すること。

打掃：神仏の周りの掃除をすること。

養生：体を養生させること。

求医：医者に診てもらうこと。

訪友：友人を訪ねること。

策劃：計画をたてること。

任職：職に就くこと。