刀語三巻の感想です。三巻は感想に書く必要もないような部分が多かったので自然と簡易になります。







といいつつも毎回長くなってしまうのだがww







ネタバレ注意です。







内容
出雲。古くから神々の集まるとされる地に四季崎記紀の作りし完全形変体刀の三本目、千刀『鎩』はあるのです。刀の在り処は三途神社。そこに行くには千段もの階段を上る必要があるとのこと。奇策士とがめははじめこそ「自力で上る」と意気込んでいたものの百段足らずでダウン。結局は虚刀流七代目当主鑢七花に『お姫様だっこ』で運ばれる形となりました。たしかにとがめはお姫様だよ!? しかも時代が時代だし。でもさ。敢えていう。
てめえら爆発しろ!


ちなみに階段を上っている際、たくさんの巫女たちが階段の脇やそのまわりの森の中にいました。彼らは全員顔を隠していて、普通の刀をみな持っていました。おそらく地味さでは姫神(制服)と争えるな。

そして九百段ほど上ったあたりで。一人の長身の巫女と出逢いました。彼女は他の巫女とは違い顔は隠しておらず、巫女服の色も彼女一人だけ白。あからさまに周囲とは違う雰囲気を放つ女性はいちゃいちゃしまくっている二人に言いました。

「ご機嫌よう」その女性こそ今回の対戦相手敦賀迷彩だったのです。










刀の所有者である迷彩。しかし迷彩はなんの武器も所持してませんでした。千刀『鎩』は千本あり千本そろって一本という四季崎らしいばかげた刀であり、それゆえ四季崎の刀の特徴『所有すると人を斬りたくなる』毒も薄いそうです。迷彩はそれを活かしたのです。三途神社にいる巫女はみな心に傷を負っている。だから千刀の弱い毒で彼女たちの心の傷を和らげているのだそうです。

「だからわたしは『鎩』を失うわけにはいかない」。迷彩の強い意志は揺るぎませんでした。

とがめと迷彩の交渉の結果、戦闘は一対一、もし迷彩が負ければ千人の巫女にそれぞれ千刀を幕府まで運ばせるように命じたそうです。










そのころ。出雲に入るための関所が文字通り木端微塵になるという事件が起きました。犯人の男が向かう地は偶然か必然か七花たちのいる三途神社。果たして男の正体とは――










その晩。七花と迷彩は二人で酒を飲むことに。しかし七花は酒が飲めませんでした。






$うとうとピエロブログ

参考画像。







「わたしは『鎩』を失うわけにはいかない」

「きみはなんのために戦う?」




迷彩の言葉は七花の戦意を削ぐためのモノだったのでしょう。しかし感情が乏しくとがめと家族以外の人間の区別のできない七花にはその言葉は響くどころか理解することすら難しかったのでしょう。




「とがめのためだ。おれはとがめに惚れてんだ」

惚れてることの意味さえもよくわからない七花。それでも彼はとがめのために戦うという一つの信念だけは貫くつもりだったのでしょう。







しかし、そんないい話を引き裂く空気読めないクソ野郎、真庭喰鮫が登場しました。また出たよまにわに。てか白鷺が5ページくらいで死んじゃったから今回は頑張ってよwwしかしぼくの淡い願いは届かず。戦闘の細かい描写はすっ飛ばしますが、迷彩の剣術『千刀流』という抜刀術に似たものにより喰鮫は五ページほどで死亡。ここに『真庭忍軍かませ犬伝説』が誕生したのでした……。










翌日。

「いざ――尋常にはじめ!」の合図とともに戦闘が始まります。すると迷彩は突然手にしていた刀を投げつけました。壊すわけにもいかない七花は適当に刀をはじいて後を追います。しかし彼女の足はとても速く、追いつくことはできませんでした。森へと入っていった迷彩を見失う七花。よくみると森にはたくさんの『鎩』が。迷彩は地の利を活かそうと考えていたようです。するとどこからともなく迷彩の「あきらめろ」という声が。七花の苦手な心理戦へと出たのです。

しかし、その状況を七花は自力で打破。逆に迷彩を広い場所へと誘導しました。

「ここなら刀を隠せねえよな?」

七花は言いましたが、実はそのなにもない場所にも刀は埋まっていました。この瞬間、本当の戦いがはじまったのです。





「虚刀流七代目当主、鑢七花だ――こいよ」

「出雲大山三途神社――いや。千刀流十二代目当主、敦賀迷彩だ。行くさ」




互いの流派の誇りをかけた戦い。迷彩の選んだ技は空中に投げた刀をつかみ重力に従い落下しながら無数の剣閃を繰り出し続ける『空中一刀・億文字斬り』。対する七花は一の奥義『鏡花水月』。高速で繰り出される拳底は、迷彩の胸を貫きました――










ようやく七花を見つけたとがめ。彼女が目にしたのは自分の刀とほんの数時間前まで敵に対しても笑顔を浮かべて気さくに話しかけてきていた明るい女性の死体でした。




「とがめ、勝ったぞ。見ての通りだ。誤審の生じる余地はねえよな?」

「七花なにも――」

殺さなくても。そう言おうとしたとがめでしたが、その言葉はのどに詰まりました。この刀集めをはじめたのは自分である。そして七花は自分の刀である。ならば迷彩を殺したのは自分ではないのか、と思ったのです。

「――でかしたぞ」










感想
今までで一番鬱になった。


マジでありえないよ今回の暗さは。詳しくは原作さ立ち読みでもしてもらえればわかりけるねんけど(何人だよ)、とにかく悲しい。迷彩の過去とかは本当にかわいそうだし、巫女たちにも迷彩にも事情はあった。

でもそんな彼女たちを七花は、ひいてはとがめは斬って三本目の蒐集を終えた。やはりとがめにはそれに対する抵抗はあったようですが、今まで二十年間孤独に生きてきた彼女が今さら立ち止まれないのでしょう。

こんなときでもアホキャラな七花ですが、彼もだんだんとそのことがわかってくるようですね。第五話あたりで感情の変化が出てくるらしいんで、それも楽しみです。




あとはそうだよ忘れていたよまにわに! 大丈夫かこいつらは。なんかもう色々アウトな気がするけど? 果たしてまにわには刀を集められるのか、というか物語終了まで生き残れるのか。ぼくの記憶ではたしかだめだった気がする。




んじゃ最後に予告(TV版CMより抜粋)書いて終わらせたいです。







ではヾ(@°▽°@)ノ
















次回予告
日本最強、錆白兵。いかに七花の虚刀流が強力でも、今回ばかりは安心できない。いや、安心できるできないなどというはるか以前の問題だ。

刀集めの旅四本目にして、鑢七花史上最大の危機! とがめ史上最大の奇策!

聖地巌流島に、新たな歴史が刻まれる――のか?

次回刀語、薄刀・針!

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