一年半ほど前、日本全国に旋風を巻き起こした映画『君の名は。』を、今更になってTSUTAYAレンタルで視聴してみた。
色々思うところがあったので感想を垂れ流してみたい。
ちなみに若干のネタバレ要素を含むので、もしも「まだ見てないけど興味あるなぁ」みたいな人がいたらこのページを離れることを勧める。
見終わってみて第一声に「こりゃ流行るわ」と唸った。
新海誠が何かのインタビューで「夏休みに公開だから色んな人にウケる作りにした」風なことを述べていたような記憶があるが、まさにその通り。
入れ替わっているとか実はもう死んでいるとかいった、「一部の設定」にさえ目をつぶれば王道をゆくボーイ・ミーツ・ガールだ。
小学校の夏休みにお母さんと見た子どもも、隣の席に座る異性が気になって仕方ない中高生も、流行に流されて足を運んだ大人も、きっとそれなりに満足して映画館を後にできたに違いない。
そして、そういった王道感があったからこそ「一部の設定」がスパイスとして活きていたように思う。
中身が入れ替わるだけの作品ならば先例などいくらでもあるかもしれないが、そこにもうひと捻りを加えたことで深みが格段に増したのではないか。
…なんて〝それっぽい〟批評はこの辺りで留めておく。
素直に面白いと言える作品だったということだけ伝えたかった。それだけ。